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まちの先生企画講座3「家庭菜園の土の健康診断をしてみよう」

第3回「土の酸性度(pH)と作物の栄養分の良否を調べる」

2021/10/24

 10月22日(金)、まちの先生企画講座3「家庭菜園の土の健康診断をしてみよう」の第3回「土の酸性度(pH)と作物の栄養分の良否を調べる」を石狩市公民館で行いました。講師は、酪農学園大学名誉教授の松中照夫さん、受講者は18名でした。
 前回までは、土の物理的性質(①厚みと硬さ②排水と保水)のお話でしたが、今回は、土の化学的性質(①酸性度⦅pH⦆②適度な養分状態)についてでした。
 最初に宿題として皆さんが持参された土の酸性度(pH)を測定してもらいました。
その結果、高いpHの値を示す土がけっこうありました。どちらかと云うと、炭酸カルシウムをやり過ぎている方が多いようです。
 次に養分状態を調べるために、導電率(電気伝導度、EC)を測定してもらいました。
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 測定の後、土の化学的性質についてのお話を聴きました。

◇土の化学的性質について
1)酸性度(pH)
pHとは水素イオン濃度のこと
水素イオン濃度が濃い⇒低pHで酸性が強い
水素イオン濃度が薄い⇒高pHで酸性が弱い
①土のpHと身近な物質のpH
pHは7で中性、それより値が低いと酸性、高いとアルカリ性。
日本の土の適度なpH値は、5.5~6.5。
スポーツ飲料は、3~4。日本茶や皮膚は、4.5~6。水道水6.5。血液7.5。石鹸液7~10。
 「簡易的なpH測定器がホームセンタ―などで手に入りますので、年に一度は計って頂きたいと思います」
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②pH測定値が適正値より低い場合の対策
酸性改良のために、炭酸カルシウム(もしくは苦土炭酸カルシウム)を菜園の表土層(深さ10㎝くらい)に与えてよく混ぜるが、与える量(1㎡当たりの量)は下記を参考にする。
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③もう少し丁寧に炭酸カルシウムを与える適量を探る方法
菜園の脇に1㎡の区画を5区画つくる⇒炭酸カルシウムの量を0~400gくらいまで段階的に変えて与える⇒よく混合して1週間くらい待つ⇒各区画の土のpHを測り、好適pHの範囲(5.5~6.5)の値を示した量が適量となる。この量はⅠ㎡当たりの量なので、菜園の面積に応じて与える量を計算し、その量を菜園全体に与える。
※本日菜園の土を持参された参加者の対応
「ほとんどの皆さんの菜園の土はpHが高いので、3年くらい炭酸カルシウムをやらなくて大丈夫です」
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2)適正な養分状態
正確には、土壌分析によって測定し、土壌診断基準値の範囲にあるかどうか調べなければならないが、ここではそれは不可能なので、代用として導電率(電気伝導度、EC)を測定する。
◇導電率(EC)とは
ECは、溶液の電気の通りやすさを測定した値。
純水(H2O)に水溶性の物質が溶けると電気が通じ、その物質濃度が濃いほど電気の通りやすさが大きくなる。
EC値が大きい=電気が通りやすい⇒水に何かが溶けている(土の中の養分も溶けている)
即ち、ECの値が大きいことは、土の中の養分も多いと推定できる。
3)土のpHとECから養分状態を判断するための表
自分の菜園の土がどの位置にあるかチェックしてみることが必要。
今回の受講者の土は、どちらかと云うと、高pH低ECの傾向にあった。
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4)作物が示す症状から養分状態を判断する―作物の養分欠乏症
土に養分が不足していると、作物は特徴ある症状(欠乏症)を示す。
①窒素欠乏症―下葉から黄化する
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②リン欠乏症―下葉から。紫系の色になる
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③カリウム欠乏症―下葉から枯れる
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④カルシウム欠乏症―細胞壁の基。上葉から。葉にギザギザ模様
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⑤マグネシウム欠乏症―葉緑素の基。下葉から。葉脈に沿って色抜け
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⑥鉄欠乏症―上葉から。葉脈に沿って色抜け
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※欠乏症状による判定
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5)作物の生育状況から土の酸性度や養分状態を判断する
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6)作物別窒素分要求量の目安
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 本日のお話は以上ですが、次回に向けて宿題が出ました。皆さん、この講座の総まとめの宿題です。頑張って下さい。
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 最後に受講者のコメントをいくつかご紹介します。
「実際の自己の畑の化学的性質を計測できて、大変参考になりました。今後の作業に生かしたいと思います。ありがとうございました」
「参考になるお話が多くありました。出来たら写真だけでもカラーであればと思う」
「自分の畑の状態を知る事が出来て良かったと思います」
「おもしろかった。やはり、深い 土づくり」




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