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講座6 『古生物学の世界~地球生命の謎を解く』

第3回「宇宙と生命と私たち」

2011/08/29

 8月25日(木)講座6『古生物学の世界~地球生命の謎を解く』の最終回(第3回)である「宇宙と生命と私たち」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、札幌市博物館活動センター学芸員で理学博士の古沢仁さん、受講者は32名でした。
CIMG2279.JPGのサムネール画像 お話しは、前回の質問に答えることから始まりました。
 最初の質問は、現在確認されているカイギュウの数と種類は?というもの。これに対して、種類は意外に少なく40種類しかない、これはカイギュウ研究者にとっては大変ありがたいこと、との回答でした。
 二番目の質問は、石狩市内でも化石は見つかるか?というもの。これに対して、約500万年前の化石が石狩コタンから見つかっており十分見つかるでしょう、と答えられました。
 次いで、今回の本題に入りました。前回の「サッポロカイギュウの8つのミステリー」が大変好評であったので、今回も「地球史7大事件」というストーリーで進めたいとのことで、講座は始まりました。
CIMG2301.JPG 第1の事件は、46億年前の地球誕生のこと。太陽の周りにガスやチリができ、それが集まって惑星ができた。ガスの主成分は水素ガスであり、その量から太陽の寿命を予想できる。それによると、太陽の寿命は109億年、現在は46億年経過しているので、残りは63億年の寿命となる。地球は太陽から適度の距離と大きさをもって誕生し、これは地球にとって大きな幸運であった。
 第2の事件は、38億年前に生命が誕生したこと。生命の誕生としてはっきり確認されているのは、オーストラリアで見つかった35億年前のシアノバクテリア(らん藻類)の化石から。最初の生命体であるバクテリアは、なんと深海底の300℃以上の高温水が噴き出す煙突状の噴出口にあるブラックスモーカー付近に生息していた。地球表面上では太陽からとどく強烈な電磁波のために生命が育ちにくいが、太陽の光(光は電磁波の一種)が遮られた深海底でこそ最初の生命が誕生したのであった。
 第3の事件は、27億年前の光合成と酸素の誕生。27億年前には、地球内部の対流によって地磁気が発生し、太陽からの高エネルギー電磁波が地磁気によって遮られるようになった。適度に弱められた太陽光はさまざまな生命の誕生に都合よく働き、シアノバクテリアの光合成によって地球上に酸素がつくられるようになった。
 第4の事件は、21億年前に真核生物が誕生したこと。これは、地球にとって非常に重要なことであった。細胞ができ、その中に細胞膜や葉緑体、ミトコンドリア、核などがあり、核には遺伝子(DNA)が収められている。CIMG2283.JPG  細胞ができたことによって、今では180万種におよぶ多種な生物が誕生した。ちなみに、人は60兆個の細胞からできている。 単細胞から多細胞生物ができたのは9~8億年前。
CIMG2285.JPG 第5の事件は、5.5億年前のカンブリア大爆発。それまで数十種類しかなかった生物が一挙に1万種にも爆発的に増加した。これは、生物にとって最も重要な感覚器官である「眼」をもつ生物が生まれ、他の生物を捕食することや逃げることもできるようになったからである。また、私達人間の祖先といわれているピカイアという生物は、背中の部分を前後に貫いている棒のような脊索(せきさく;背骨のようなもの)をもち、体をくねらせて泳いで身を守ったと考えられる。ピカイアは、その後魚に進化、さらにカエルや山椒魚のような両生類に進化して陸上に進出、そして爬虫類や哺乳類が生まれた。ちなみに、ホヤの遺伝子の80%は人間と同じなんですよ、とのことでした。
 第6の事件は、4億年前の生物の上陸。最初に上陸した生物は植物、2番目が甲殻類、3番目が昆虫とされている。生物(植物)が繁茂するようになり、それにつれて地球上の二酸化炭素が減少(光合成で二酸化炭素が消費される)。減少すると二酸化炭素の温室効果が弱められて地球は寒冷化し、乾燥化した。2.5億年前には、シベリアの火山活動のため当時の生物種の9割以上が絶滅するという史上最大級の大量絶滅事件が起こった。
 CIMG2288.JPGのサムネール画像 恐竜が地球上に出現したのはこの大量絶滅事件の後のこと。しかし、隕石が地球に衝突することによって地球上の森林がまたもや焼きつくされ、恐竜は絶滅した。その後、6,500万年前に哺乳類が誕生した。
 第7の事件は、440万年前のヒトの登場。直立歩行するようになり、道具も使うようになった。さらに人間同士がコミュニケーションを取れるようになった。言語が発達したのは20万年前。3万年前には人間の平均寿命が20代から30台に延び、さまざまな生活技術を伝承することによって文化を獲得するようになり、人間は大きく発達した。
 最後に、地球の将来の姿についても話されました。例えば、2億5千万年後には地中海が消滅し、日本列島も消えてしまうだろう、とのことでした。「地球の生命が宇宙にちらばって、別の星になるかもしれない」との言葉を最後に、古沢さんの講座は終了しました。壮大な地球の歴史に思いをはせながら興味深く聞くことができました。
 受講者からも
「地球の誕生から生物の進化まで、化石のことを通しながら講義していただき、大変興味深く聴くことができました。ありがとうございました」
「人類の進歩の姿がおぼろげながらみえました。もうすこし、深く勉強してみたいと思います」
「地球上に生物が発生?進化をたどった様子は理解できますが、火の玉のような地球に生物が発生出来るようになった何億年前からの状況は到底理解出来ません。でも私共は現在地球上に住んでいることが不思議であり、幸せでもあります(先の事は心配せず)」
「生命の誕生→非常に興味深く聞いた。夢の様な話しに圧倒された。現実離れの話しは、実は現在知り得る本当の話しであるのである。不思議だ。"地球の最後の予想"どういう風に表現したらよいか?」
「第1回は地域(札幌中心に)、第2回は地球を中心に、第3回は宇宙をテーマにされ、つながりがあって良かったと思います。ありがとうございました」
「もっと時間がほしい。今一歩のつっこみがあれば...」
などのコメントが寄せられました。



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