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まちの先生企画講座2「石狩の海で拾える宝石~メノウを知ろう」

第1回「石狩市の海で拾える漂着物」

2022/09/09

 9月3日(土)、まちの先生企画講座2「石狩の海で拾える宝石~メノウを知ろう」の第1回「石狩市の海で拾える漂流物」を石狩市民図書館で行いました。講師は三戸裕子さん、受講者は19名でした。

1.自己紹介
 三戸さんは「出身は石狩で、都会のスイーツより野山が大好きなおばさんです。現在は滝川市の高校で実習助手をしています。銭函・厚田・望来、最近は浜益、苫前の海へ行っています。釧路・別海・中標津でもビーチコーミングをしていました」とユーモア交じりにお話しされて本題へ入りました。
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2.海で拾えるもの
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〇私が海で見かけたものの紹介
◇貝殻
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◇石
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◇ガラス・陶器
22MATI2,1,6.png22MATI2,1,7.png
◇きれいな物ばかりではなく現実には残念なものも多い
・ゴミ 次回行くところ「厚田の海」
22MATI2,1,8.jpg22MATI2,1,9.png22MATI2,1,10.png・多言語で文化の一端を知ることが出来て興味深い。
・ゴミは拾った方が良いが、中身がわからないので、なかには危険なものも多く拾うには限界がある。
・気になる時は、活動しているボランティア団体などに連絡すると良い。
◇死骸
・きれいな死骸
 貝類も死骸であるが、海洋哺乳類の殻、サンゴの死骸なども拾える。
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◇海洋哺乳類の場合は、瀕死の状態でまだ白骨化していなも
のを研究のために収拾する機関もあるそうだ。
・白骨化していない死骸には絶対触らないように。
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◇海藻・流木・木の実など
・海藻や流木など、心和むものもあるが、決して口に入れないように。
・クルミ、オニグルミなどは北海道の海には多い。
・海亀やヤシの実などは南方に多い。
◇「ビーチコーミング」とは
・出典:ウィキペディア
 海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりする行為。漂着物を加工したり標本にしたり工作したりして楽しむ。
 本来の意味は、売りものになる漂着物を拾い集めることで、骨董の世界では「海揚り」という。  
3.メノウとは?
 メノウを英語でアゲートという。「○○アゲート」と云ったらメノウの仲間と思ってよい。基本成分は二酸化ケイ素で、シリカ鉱物です。それが目に見える大きさに結晶したもの。
〇アゲートの種類
◇水晶:きれいな結晶の形をしたもの
◇石英:結晶が塊状になってしまったもの
◇メノウ:目に見えない結晶が集まったもので半透明で縞模様になっているもの(潜晶質)
・カルセドニー:半透明でほとんど模様がない
・アゲート:半透明で縞模様などがきれい
・ジャスパー:不透明でいろいろな模様や色がある
 日本では、カルセドニーもメノウと云っている。
・オパール:厳密には結晶していない二酸化ケイ素の小さな粒の集まり
4.石狩周辺でメノウが拾える場所
22MATI2,1,13.jpg22MATI2,1,14.png22MATI2,1,15.png
5.海に拾いに行くときは...
 一歩間違えると大事故につながりかねないので十分注意すること。
①季節と天候に合わせて調節しやすい服装にする
・動きやすくて着脱しやすい衣服、長靴、帽子、釣りをする人は釣りの服装など。
・ビーチサンダルは危険~漂流物の多いところは何があるかわからない。
②家族に行き先を伝える
・山菜取りと同様、不慮の事故に備える。
③死骸や何かわからない物には触らない、持ち帰らない 
・基本的には手で触らない。
④漁業関係者の邪魔をしない
⑤人気や車通りない場所や、草木が茂っている崖が近い場所には行かない
・クマなどが動物の死骸の匂いを嗅いで降りて来る。
⑥夜間、冬場は特に気を付ける
・夏場の日中がよい。雪の下には危険が潜んでいる。
・初めて行くところは、何があるかわからない。
・近くにガソリンスタンドやコンビニがあるか確認しておくことも大切。
6.拾ってどうする?
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〇私なりの活用方法
ネイチャークラフト(ネーチャーアート)
 落ちている木や木の実など自然のもので工作をすること。
◇コレクションとして楽しむ
◇加工してアクセサリーを作って販売することも可能
 メノウやガラスなどは、穴をあけて加工できる。
メルカリで50点近く売れた~50人中北海道の人は1人、他は本州の人。 
◇寄付する場合
 子どもたちに低価格で、あるいは無料で提供している施設もあるので、事前に確認をして置かせていただくようにしている。
◇交換
 SNSで呼びかけて交換する。同じ趣味を持つ方々と交流しあう。インターネットを通して「交換します、譲ります」という形で北海道の良さを知っていただく機会にしている。

 
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7.今後の予定
 次回は、現地へ行ってメノウの採集を行う。
〇行く場所は厚田の海で、こんな所です
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・この中で、石が溜まっているところをめがけて行く。
・メノウが打ち上げられるところなので、流木やゴミの山を踏み越えて行くことになる。
 ・藻屑が大量に打ち上がっているので上がると沈む。
・必ず長靴を履くなど、装備をしっかりして体調を整えて楽しんでいただきたい。ライフジャケットのある方は、用意したらよい。
・2m以上の波がある場合や、前日大雨が降りがけ崩れの危険がある場合など中止になることもあり得る。
以上で、お話を終わります。ご清聴ありがとうございました。

この後、三戸さん持参の展示物を観賞しました。
 三戸さんが各地で収拾した貝殻やメノウ、加工作品などの説明を受けながら興味深く学習を深めていました。
22MATI2,1,21.jpg22MATI2,1,20.jpg22MATI2,1,19.jpg
 また、お皿に入ったビーチグラスを欲しい方が自由に持ち帰ることが出来るように、ビニール袋も用意されていました。
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受講者の感想をご紹介します
「まったく知識のない中、大変興味深いお話を聞け、楽しい時間でした。厚田でのメノウ採集も楽しみにしています。第3回の実習も出来上がる作品も楽しみです。ありがとうございました!」
「いろんな石を見せていただき楽しかった」
「メノウの原石の採集は初めての経験なので加工も含め期待しています」
「先生のお話はさすがです。楽しかったです」
「楽しそう、見つけたい、夢がある」




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