いしかり市民カレッジ

トピックス

トップページ トピックス 延期となっていた主催講座1「流通最前線の今を知る」の3回目を実施


トピックス

延期となっていた主催講座1「流通最前線の今を知る」の3回目を実施

第3回 現地見学「大手小売業の物流機能と環境対策の現場を見る」

2021/11/25

 新型コロナ感染拡大により延期となっていた講座1「流通最前線の今を知る」の第3回 現地見学「大手小売業の物流機能と環境対策を見る」ですが、視察先の受け入れが可能となり11月15日に行いました。受講者は20名。
この日の見学先はコープさっぽろの江別物流センターとエコセンター。
流通競争が激化するなか商品の供給に重要な役割を果たしている物流機能の最前線の現場を見るとともに地球温暖化が進む中、待ったなしの環境問題に大手小売業はどのような取り組みを行っているかを学ぶのが視察目的。

◇北海道ロジサービス㈱ 最新のロボットが大活躍。進化する物流
最初に訪問したのが江別市東野幌にある江別物流センター。コープさっぽろ等の共同出資会社で2012年に設立された北海道ロジサービス㈱が主に全道のコープさっぽろ店舗と宅配システム「トドック」の仕分け・発送などの物流を担っています。
21,1,3,1.png
同社の従業員は約700名で売上高は年間100億円。その中心となるのが今回訪問した江別物流センターで、ドライ・冷凍・冷蔵・農産品の仕分け・保管配送機能を持つ24時間体制で365日稼働する複合型センターです。
今回視察した施設は5棟ある内の宅配トドック・ドライ商品のセットセンター業務を行っているA棟。広さは2058坪で約400名が働いています。
全道30万人のトドック利用組合員の注文に応じて調達した商品を揃える仕事をしており20,000アイテム(商品)の取り扱いが可能となっています。
画像:宅配トドック・ドライ商品のセットセンター業務の様子
21,1,3,3.JPG
ここでは道内で初めて導入されたノルウェー生まれのAUTOSTORE(オートストア)と呼ばれる自動倉庫型ピッキングシステムやCARRIRO(キャリロ)と呼ばれる物流支援ロボットが大活躍。
画像:AUTOSTOREと呼ばれる自動倉庫型ピッキングシステム
21,1,3,2.png
このように、ロボット等の技術導入により大量の商品をタイムリーに効率よく仕分け運搬・配送することが可能となり店舗・宅配トドック事業の拡大を支えていました。名実ともに一般消費者が普段目にする機会がない時代の最先端を行く物流の舞台裏を見学することが出来ました。

◇コープさっぽろの環境対策の拠点「エコセンター」
もう一つの視察先はコープさっぽろのエコセンター。
21,1,3,4.png
同じ江別市にあり、全道の組合員から資源物を集めて新たな資源に生まれ変わらせるための処理を行うリユース・リサイクルのための施設です。
21,1,3,6.png
コープさっぽろのエコへの取り組みは1990年に組合員の要望により牛乳パックの回収を始めたのがきっかけで、2008年この施設が誕生しました。このエコセンターは365日稼働。全道各地に商品を届けたのち空になったトラック便などでコープさっぽろ店舗やトドック利用の家庭から1日平均で100トン近くの資源物が運ばれてきます。
紙パックは圧縮され専門業者を介してトイレットペーパーにリユース。廃食油のてんぷら油はセンターで精製したのちコープさっぽろの施設でボイラー燃料などに再利用。使用済トレイは溶かして固めた後、専門業者で再生プラスチックへ。古着は汚れ状態をチェックして使用可能な物は専門業者を通じてカンボジアに輸出され古着としてリユースされています。
このほかにもトドックチラシ・新聞紙・段ボール・ペットボトルなど各種の資源ごみを再利用しており2020年度でみると年間36,718トンを回収。2008年からの総回収量は367千トンに及ぶとのことです。そしてこの再資源化により得られたエコセンターの利益は、コープさっぽろの子育て支援に活用する「子育て応援プロジェクト」の資金として有効活用されているとのことでした。
画像:全道から集められ圧縮加工されたトドックチラシ
21,1,3,5.JPG
エコセンターの敷地内には、木造の「エコステーション」と「あすもり資料室」の2棟があり、大人はもとより小さいお子さんまでコープさっぽろの環境への取り組みを知ってもらうキーステーションの役割を果たしているとのことでした。
21,1,3,7.png画像:あすもり資料室 内部
21,1,3,8.JPG
 参加者一同、コープさっぽろの組織を挙げた環境対策の取り組みを見聞きし、消費者一人一人の環境意識の更なる向上の大切さを学びました。

 一行は、視察の合間を見て、近年人口が上昇している江別市に3年前にオープンしたライフスタイル提案型の大型複合書店「蔦屋書店」に立ち寄り新しい空間を堪能したほか、同施設の近くにある江別市旧町村農場を見学し帰途につきました。

 「流通最前線の今を知る」をテーマとした主催講座。1回目は食品流通全般の動向、2回目は環境変化に対応した大手小売業の流通戦略と題してコープさっぽろの道民に密着した最前線の各種取り組みを学びました。
今回の3回にわたる講座を通じて改めて大手食品小売業を中心に弛まない経営努力によって私たちの食が支えられている現状を知ることが出来ました。

《受講者のアンケートから》
「物流センターではロボットの働きとそこで働く人たちの手際よさに感心しました。また、コープさっぽろのエコセンターでは商品を売るだけではなく環境への取り組みにもこんなに努力しているのを見て、私たちも一緒に協力しなければと思いました。今日はほんとうに勉強になった一日でした。(大満足)」
「環境問題の最先端を見学することが出来ました。ロボット化の進行も知ることが出来た。(大満足)」
「ロジサービスは本当に素晴らしい。エコセンターの取り組み自体も素晴らしい。企業の発展の姿が目に見えて素晴らしい。(大満足)」











CONTENTS コンテンツ

カレッジ生募集中

ボランティアスタッフ募集中 詳細はこちらから

いしかり市民カレッジ事務局

〒061-3217
石狩市花川北7条1丁目26
石狩市民図書館内社会教育課
Tel/Fax
0133-74-2249
E-mail
manabee@city.ishikari.hokkaido.jp

ページの先頭へ

ご意見・お問い合わせプライバシーポリシーサイトマップ