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主催講座11「日本遺産と炭・鉄・港めぐり~旧住友赤平炭鉱を訪ねて~」(受講者提案講座)

2021/10/11

 10月7日(木)、主催講座11「日本遺産と炭・鉄・港めぐり~旧住友赤平炭鉱を訪ねて~」(受講者提案講座)を行いました。受講者は、21名。
 今回は、炭・鉄・港のうち炭について学ぶため、歌志内市郷土館と赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設を訪れました。
◇歌志内市郷土館
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 館内をガイドさんに案内してもらいました。
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①歌志内の炭鉱の移り変わり
・明治23(1890)年、北海道炭砿鉄道会社が「空知採炭所」を設置。明治24(1891)年、空知採炭所が採炭開始
・明治24年、岩見沢、歌志内間に鉄道が開通し、歌志内の石炭を運ぶルートが確立した
・明治30年代、鉄鋼製品の国内生産が本格化し、石炭の需要が高まった
・大正9(1920)年、第一次世界大戦後の不況に見舞われるが、昭和に入り、軍需産業の活況で石炭産業も発展
・昭和20(1945)年、敗戦により石炭生産量は低下したが、戦後復興政策「石炭・鉄鋼の増産をはかる傾斜生産方式」により、石炭生産は増加した
・昭和23(1948)年、歌志内の人口が46,000人となった
・その後のエネルギー革命で、燃料が石炭から石油へと変わっていった
・国内の炭鉱は、露天掘りなど採掘条件に恵まれた海外の炭鉱の生産価格に対抗できなくなった
・平成7(1995)年、空知炭砿が閉山して、歌志内の炭鉱は105年の歴史を終えた
・現在国内には、坑内堀1鉱と露天掘り数鉱が残るのみ
・令和3年9月末の歌志内の人口は、2,939人で日本一人口の少ない市となっている
②なるほど坑内まっくら体験室
まっくらな坑道内部を体験できる炭鉱マン手作りの部屋。採掘技術の進歩を紹介するビデオが流され、傾斜のゆるい切羽(堀り進める坑道の先端)で使われたコールカッターや坑道支柱の説明を受けました。
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③実物機械、道具類展示室
バッテリー電車や友子(鉱山労働者の相互扶助組織)について説明を受け、秋田から伝わったと云うなんこ(なんこう、馬の腸を煮込んで味噌で味付けした料理)の話しも聞きました。
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④収蔵示室
市民から寄贈された昭和30年代の懐かしい生活用品が展示されていました。
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⑤高橋揆一郎メモリアルコーナー
歌志内出身で、芥川賞や新田次郎賞を受賞した高橋揆一郎に関する展示。また、歌志内の小学校に勤務していた三浦(堀田)綾子の展示もありました。
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 歌志内市郷土館を後にして赤平へ向かい、北炭赤間炭鉱のズリ山傍の駐車場で昼食を取りました。昼食後、赤間鉱選炭工場の一部だった原炭ポケット(掘り出した石炭を一時的に保管する施設)や777段の日本一のズリ山階段を見学。驚いたことに、参加者の中でただ一人、777段を登り切った女性がいました。
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◇赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設
元炭鉱マンのガイドさんに案内してもらいましたが、実際に働いていた時の実感を交えての話は大変興味深いものでした。
住友赤平炭鉱立坑櫓は、建造された昭和38(1963)年から炭鉱が閉山した平成6(1994)年まで赤平のシンボルとして親しまれた。櫓の高さは43.8mで立坑の深さは650m。
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①操車場(ヤード)
操業していた当時の雰囲気をそのまま残したヤードでまず目についたのが、レール。石炭を運ぶ「炭車」や人を運ぶ「人車」がこの上を行き来していた。
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立坑を昇降させて人を運ぶのが、ケージ。ケージは4組あり、ひとつのケージは4段重ねになっていて1段18人乗り、4段で72人を秒速12mと云う高速で運んでいた。
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②ケージ巻室
立坑櫓で使われていたものと同じ直径5.5mのドラムが据えてありました。このドラムを回転させ、2本のロープでケージを吊るケーペ方式でケージを昇降させていた。
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ドラムの調整に使われるスパナも超特大でびっくり!一番大きなスパナは重さ40kgもあるそうです。
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運転室も観察。
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③再びヤードへ
再びヤードへ戻り、実際にケージに乗ってみましたが、10人ほど入ってもかなり窮屈。18人も乗ったらギュウギュウ詰めだったでしょう。
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入鉱時には必ずタバコやマッチ、ライター等を所持していないか調べる検身があり、住友赤平炭鉱では非常に厳しかったおかげで、大きな事故は起きなかったとのこと。
 こうして旧住友赤平炭鉱立坑櫓の見学が終了。
 
 歌志内と赤平、ふたつの炭鉱跡を見学して、日本における炭鉱の隆盛と衰退について色々考えさせられました。

 帰路は、途中三笠の道の駅に寄り5時過ぎに公民館へ戻りました。
 
 最後に受講者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
「立坑:個人では行きずらい所を団体で行き60年前の最新設備を見学出来勉強になりました。歌志内:坑内での機械コールカッター他小さい機械等珍しい物ばかりでした(手廻し計算機も)。ズリ山:私の老化の進み具合をまざまざと知りました(450段まで)」
「2年ぶりの講座。秋晴れに恵まれ、歌志内市郷土館~赤平炭鉱遺産ガイダンス施設等案内(詳しく見学、学び)。日本の産業を支えた歴史に触れ深く考察する事が出来、大変感銘致しました。有難うございました。運営委員の皆様、いつも感謝申しあげます」
「『ゆめつむぎ』での空知炭鉱の内容、赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設では、現存する立坑などを見て昔の炭鉱の状況をよく知ることができました。なお時間があれば選炭場での説明を聞きたかった。数年後あれば、参考に。炭鉄港の港の見学もいつか!」
「石炭産業の多くは、人力による重労働の採炭、輸送の暗いイメージが歴史上の史実として暗いイメージが強かったが、今回の歌志内、赤平の炭鉱遺産の見学により大正時代以降は機械化が進み生産性が向上された事が良く理解でき、大変参考になりました」
「歌志内市郷土館、赤平ガイダンス施設共に見応え聞き応えあり、講座に参加できて本当に良かったと感じました。各々の施設のガイドの方の説明もわかりやすく熱心さも伝わり充実した時間でした。石狩から行きで2時間はかかる遠距離ながら一日ゆっくりじっくり学べた感じがしました」
 
 
 
 







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