いしかり市民カレッジ

トピックス

トップページ トピックス まちの先生企画講座2 「減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!」


トピックス

まちの先生企画講座2 「減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!」

第2回 「いま、日本の国土が危ない~もし、札幌圏で活断層型地震が起きたら~」

2010/12/05

  12月4日(土)まちの先生企画講座2 「減災とくらし~いま、あなたとあなたのまちがあぶない!」の第2回「いま、日本の国土が危ない~もし、札幌圏で活断層型地震が起きたら~」が市民図書館視聴覚室で行われました。参加者は46名、うち18名は「地震災害を学ぶ会」からの特別参加でした。講師は、まちの先生・松井義孝さんです。

 今回の講座は、12月2日に震度3の地震が起きた直後だけに、受講者もより身近な問題として捉えることができたようです。

m2-21.JPG 松井さんは、自己紹介のあと、地震の揺れの尺度(震度)についての復習から話を始められました。それによると、震度5というのが一つの基準で、、大きな揺れも感じるし危険な状態なのですが、幸い札幌ではこれまで震度5以上の地震は発生していないのだそうです。

 次に、地震には海溝で起きる海溝型地震と内陸で起きる直下型地震があり、地震が発生すると、建築物の倒壊、液状化(砂地の石狩では可能性がある)による建物の倒壊、ライフラインの被災、がけくずれ、土石流の発生などの被害が起きる。

m2-24.JPG このように、地震についての知識を一通り説明したあと、過去の大地震の経験を活かす為に、関東大震災、阪神・淡路大地震、新潟県中越地震、岩手・宮城内陸地震の事例を紹介されました。

 過去を振り返ったあとは、これから発生すると予想される事例についてのお話です。

 先ず、よく云われる首都直下地震。しかしこれは、元禄大地震(1703年)から関東大震災(1923年)までのサイクルを考えると、発生は2100年頃ではないかとのことで一安心。また、その被害状況のシュミレーションは、冬の夕方18時に風速15m下で発生したとすると、建物全壊・火災焼失棟数約85万棟、死者約11,000人とのこと。また、首都直下地震は、間接被害の割合が高い(40%)のが特徴だそうです。

 さらに、首都直下地震より怖いのが、東南海・南海地震で、2007年の地震調査会の発表では今後30年以内に、東南海地震が60~70%、南海地震が50%の確率で発生すると予想されている。

m2-210.JPG しかも、一番怖いのが、東海・東南海・南海地震が同時に発生することで、そうなれば日本の西半分が壊滅する。また、この地の地震は大きな津波の危険もあるとのこと(津波の場合は、ひとを助ける余裕はない、自分だけですぐに逃げることが肝心)

 さて、いよいよ今日の本論、札幌圏で直下型地震が起きたら~です。

 札幌市内は、地表面に新しい時代の軟らかい地層が厚く分布しているため過去の直下型地震の跡が現れにくいが、特殊な探査技術を使って調査した結果、地震を引き起こす可能性がある構造が5ヶ所で認められた。即ち、札幌直下型地震の可能性が否定できなくなった。

 札幌市は、平成20年に直下型地震が発生した場合の被害想定を発表した(ここで、注意しなければならないのは、人はあらかじめ想定していない事態には対処できないので、最悪と思われる事態を想定しておくことが重要だが、このような事態が必ず発生するわけでないことも併せて理解しておかなければならない)

 それによると、冬の午前5時の発生を想定すると、全壊33,611棟、火災314件、死者2,050人、重傷者3,536人、脱出不能者6,184人の被害が予想される。

 しかも、札幌の消防車は166台しかなく、しばらくは火災消火で精いっぱいで2時間以内に脱出不能者を救出することは不可能であり、多数の凍死者を出す可能性がある。

 したがって、被害を最小限にとどめるためには、倒壊防止対策が最も重要な対策となるとのことです。

 次に石狩については、日本海の主たる地震履歴をみると、サハリンでの発生が多く、その場合は津波の恐れがあり、石狩で一番心配されるのが津波だそうです。

 石狩で津波が発生した場合、高い場所がないので、どこに逃げるか、が一番の問題となる。また、対岸から折り返す2度目の津波の来襲は大変早いので、注意が必要である。石狩川の洪水も心配される。

 一方、砂質地の石狩では液状化現象の恐れがある(札幌ツドームでは、1834年の石狩地震の液状化跡が見つかった)

 このような点から、石狩では

・サハリン地震に注意すること

・津波の際、逃げる高台がなく、避難場所は学校の二階になるので、学校の耐震補強をしっかり行う必要がある

・大規模地震時の液状化が心配となる

・石狩川河口の洪水にも対処必要

・防災拠点として石狩湾新港地域の役割を研究する必要がある

 とのことでした。

 最後に、三重県尾鷲市の津波の事例ビデオを見せて頂きました。圧倒的な早さで迫る津波の様子を見て、その恐ろしさを改めて認識しました。

016-1.JPG 今回は、主として地震が発生した時の問題点を話して頂きましたが、次回の最終回は具体的にその対策について話して頂けるようです。

 講義を聴いた受講者からは

「活断層が詳しく図案化されていて参考になりました。海岸部の本町地域、厚田、浜益地域の安全性についてもお聞きしたいと思いました」

「今後の耐震設計についての考え方が勉強になった」

「地層の事等(メカニズム)が良く解りました。建物の強度が少し心配です。ゴミ袋はたくさん準備します」

「石狩市の場合のシュミレーションが入っていて良かった。先生が石狩在住との事で親しみ易い」

「(今日のお話を)日々の生活に生かしたい」

「つい最近地震があったばかりで(震度2~3)突然の災害に逢う事は覚悟して、準備は真剣に考えておく事を強く思いました」

「石狩に(地震が)起きた直後ですので参考になった。もっとくわしく知りたいと思う」

「札幌市と連携してハザードマップも広域なものを作製してほしい。石狩市の場合、ライフラインの確保は大丈夫か?」

 等などの声が寄せられ、皆さん地震について改めて考えられたようです。

 

 

 




CONTENTS コンテンツ

カレッジ生募集中 E-mailでお問い合わせはこちら

いしかり市民カレッジ事務局

〒061-3216
石狩市花川北6条1丁目42
石狩市公民館内
Tel/Fax
0133-74-2249
E-mail
kouminkan@city.ishikari.hokkaido.jp
このサイトは、さくらインターネットのサーバで動いています。

ページの先頭へ

ご意見・お問い合わせプライバシーポリシーサイトマップ