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主催講座3「初心者のための初心者の俳句教室」第1回「初心者のための俳句の基本」

2025/05/21

 5月20日(火)、主催講座3「初心者のための初心者の俳句教室」の第1回「初心者のための俳句の基本」を石狩市花川北コミュニティセンターで開催しました。講師は、「石の花俳句会」代表の赤繁忠弘さん、受講者は20名でした。
 赤繁さんは最初に「私の話を聴いて、俳句をやってみようと思って下さる方が一人でも二人でもいれば幸いです」と言ってお話を始められました。
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1.石狩と俳句
「石狩が俳句のまちであることはご存じでしたか?」と赤繁さん。
・石狩には、「尚古社」という俳句結社があって、記録によると安政3(1856)年に結成され、道央最古である。また生振には、弥生社という俳句結社があった。
・石狩川の河口の町石狩は鮭漁で栄え、各地から人が集まった。その人々の心をつないだのが俳句で、その中心になったのが呉服店・中島商店の番頭さん(鎌田池菱)であった。
・地方から石狩にやってきたり、石狩から地方へ出かけて行ったりして交流が拡がり、俳句は盛んになった。俳句のまち~石狩~である。
・中島商店の蔵から見つかったたくさんの俳句資料を中島家4代目の中島勝久氏が私設資料館尚古社で展示している。見つかった多くの俳句にはまだまだ未読の物も多い。
・本町の歴史公園
一画に有名人の句碑が建っている。
・俳句のまち~石狩~の俳句大会
近年の大会の投句数は、小学生1500、中学生500であるのに対して大人は250ほどしかない。さらにその内訳も、道内が一番多く次が道外、俳句のまち~石狩~からは30弱しかない。 応募作の評価については、天位、地位、人位、佳作としている。天位の句は、歴史公園に句碑が3年間建てられる。
ぜひ多くの方が大会に応募していただきたい。
・観光協会
ボランティアさんが歴史公園などをガイドしてくれる。歴史や俳句についてより深く知ることができる。
・楽山居や寺社
問い合わせると案内してもらえる。

2.俳句のルール
俳句には決まり(有季定型)がある。
◇定型
五・七・五の17音(基本)
上五(かみご)、中七(なかしち)、下五(しもご)
普段使っている、こんにちは、さようなら、も5音。
他に川柳も五七五。五七五は七五調と言われ、覚えやすく言いやすい。
◇有季
俳句には季語を必ず入れる
春、夏、秋、冬で決まっている。
季語が二つの場合は、どちらかを主役とする。
・季語についての例題
①教室があくびしている春休み
②教室があくびしている夏休み
③教室があくびしている冬休み
この3つで季語が有効に使われているのは、何番か?
季語がぴったりなのは②―夏休みは2学期の前で、のんびりしている。冬休みは、3学期の前で緊張感がある。春休みの前は卒業式があり後には始業式があってこちらも緊張感がある。
同じ言葉を並べてみて、季語を付け替えていくとふさわしい季語が分かる。
歳時記を学ぶ(例題が載っていて参考になる)。
切れ字(余韻・間)
①「や」 
上、中、下どこにもつく。
古池や蛙飛びこむ水の音
この句で「や」を「に」に替えてみると、平板でインパクトのない句となってしまい、「や」のおかげで「間」が入る効果が良く分かる。
②「かな」(詠嘆、感情を込める)
下5にしかつかない。
例句:背負いても見せてやりたき桜かな
③「けり」(断定)
原則下5につくが、なか七につくこともある。
例句:灯を消して蛍に闇をゆずりけり
※例句はいずれも赤繁さんの句。

3.俳句を作り続ける
俳句を作り続けると、半年、1年くらいで作るのが困難になる。それを乗り越えてもまた、作れなくなる。
それでもあきらめず、続けることが大事。どの句会も門戸を開いているし、見学も自由である。俳句は、自分で作っているだけでは駄目で、他の人に読んでもらって、評価をしてもらい、指摘をしてもらうことが肝心。
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 以上が本日のお話の概要ですが、赤繁さんは最後に「俳句は作り続けることです。壁に当たることを考えて下さい。壁に当たったら仲間を作って下さい。それができなければ、結社に入会して生の声を聴いて下さい」「石狩は、海があり川があり山もある自然豊かなまちです。それだから俳句が広がって今も俳句のまちと言われています。ぜひ名前を残してください。俳句は自分の意思で出すものですから、その人の名前が残ります」「ぜひ俳句を愛してください、作ってください」と言って講座を閉じられました。
 赤繁さんの分かりやすいお話を聴いて、受講者も俳句のことが少し理解できたのではないでしょうか。

 最後に受講者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
「俳句の町石狩の歴史と現状を知る機会となり又俳句の基本を学べ、大変興味深い講座でした。楽しかった!!」
「俳句の基本を学ぶことができました。先生の例題から季語の比較をしたところが特に面白かったです。第2回が参加できないのが残念です」
「はるばる雨の中杖をついて歩いてきて、とても楽しかったです。この会場ぐらいしか歩けないのでこの場所以上遠い所へは行けません」
「講師の語りは、俳句のようにムダがなくあっという間に時間が過ぎたような気がしました。それだけに難しいし作り続ける努力が必要だと感じました。全く勉強もしたことがないのを今になって知りたいと思い参加することにしました。これを契機に始められたらと思います」
「馴染みのある字数で目にする度に楽しませて頂いていた積りですが、あまりに知らぬ!気付かぬ!世界である事を実感しました。沢山の決め事を乗り越えて作品作りに挑めるでしょうか。来週が一層楽しみです」
「石狩は俳句の町ということを知りました。持続可能になりますように願っております。俳句はもともと好きでしたが、今日は大変勉強になりました」
「初めて聞く話もあって楽しかったですね。ありがとうございました」
「一生に残る句を作りたい気持ちになりました」
「石狩の俳句の歴史を知り良かった!とても分かりやすい説明で赤繁さんの俳句良かったです」




































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