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主催講座3「世界遺産登録となった北海道・北東北の縄文遺跡群」

第2回「世界遺産の北黄金貝塚、入江・高砂貝塚への旅」

2022/06/09

 6月7日(火)主催講座3「世界遺産登録となった北海道・北東北の縄文遺跡群」の第2回「世界遺産の北黄金貝塚、入江・高砂貝塚への旅」を行いました。今回は講師の都合により第1回目が5月24日から6月9日に変更になり1回目と2回目が逆の日程になりました。受講者は22名。
 8時に旧公民館を出発、素晴らしいお天気に恵まれて、途中まだ雪の残る羊蹄山の威容を眺めながら最初の見学地洞爺湖町へ向かいました。
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 以下は見学学習の概要です。
1.入江・高砂貝塚(洞爺湖町、縄文時代前期⦅紀元前3,500年⦆~晩期中葉⦅紀元前800年⦆)
①入江・高砂貝塚館
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学芸員さんから詳しい説明を受けました。
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・世界遺産 北海道・北東北の縄文遺跡群は、豊かな自然の恵みを受けながら1万年以上にわたり採集・漁労・狩猟により定住した縄文時代の人々の生活と精神文化を今に伝える貴重な文化遺産。
・貝塚館の主な特徴
入り口部に、全国どこにも例のない猪牙(ちょが)装身具(猪の牙を用いて人の歯形を模した物、縄文時代後期)を展示している。
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もうひとつの特徴は、漁撈道具(釣り針や銛など)が多いこと。
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・他にも漁撈や狩猟が活発に行われていたことを示す物を多数展示。
アサリ、イガイ等の貝類、ニシン、カサゴ、スズキ、マグロ等の魚骨、エゾシカやイルカ類等の獣骨等。
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・入江式土器
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・人骨のレプリカを2体展示。
1体は、足の骨が細く子どもだと思われていたが、筋萎縮症にかかった成人男性だと判明(入江貝塚)。他の人に助けられながら生きたことを示している。
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もう1体は、妊娠した女性で胎児の骨も残る(高砂貝塚)。この遺体にはベンガラが多く散布され、念入りに埋葬されていた。
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②高砂貝塚
・埋もれていた貝塚の状態を示すため貝殻を敷き詰めて表示してあった。
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・貝塚から29基の墓が見つかり、貝塚はごみを捨てる場所ではないことが分かった。
・墓は、土器、石器など副葬品を伴い赤色の顔料(ベンガラ)が散布されている。埋葬方式は、屈葬。
・抜歯をした女性人骨が見つかり、抜歯の風習は北海道には無いので他地区の人と考えられる。
③入江貝塚
・集落遺跡。集落は山側から海側へと移動。竪穴住居域と土抗墓の墓域で構成。
・竪穴住居を3つのパターンで展示している。屋根には土を被せてあった。
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・貝層露出展示
貝塚の断面が分かるように展示されていた。
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2.北黄金貝塚(伊達市、縄文時代前期⦅紀元前5,000年前⦆~中期⦅紀元前2,000年前⦆頃)
ガイドさんから詳しい説明を聞きました。
今は貝塚のある丘陵地から海は遠いが、当時はもっと海進していて海が近かった。
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①B貝塚からは、ハマグリが出土し当時は今より暖かかったことが分かる。
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②一番大きなA貝塚からは、ハマグリではなくカキ、ウニが出土。これは気候か寒冷化したことを示す。
墓14基が出土。墓にはエゾシカの頭骨などがあり、貝塚は単なるゴミ捨て場ではなく、祈りの場であった事が分かる。
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墓から出土する石皿は逆さまに置いてあり、土器も壊されて日常では使えない状態になっていた。
③住居(4,000年前頃)
竪穴住居が100個ほど出土。住居は6本の柱だが、4本柱の物があり祈りの場ではないかと思われる。
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④水場遺構
祭祀・儀礼の場。
湧水点近くにあり、大量の礫石器(すり石、石皿)が放置されていた。しかも、必ず裏返して置いてあった。
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北黄金情報センター
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・4体のレプリカ人骨が屈葬状態で展示されていた。
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・すり石、石皿の展示。
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 実際に何をすり潰したのかは分かっていない。

 以上で、見学を終え帰路につきました。
 今回の見学で、縄文人が農業や牧畜ではなく採集、狩猟、漁撈によって定住していた事、貝塚はゴミ捨て場ではなく生活の場や祈りの場でもあった事などを学びました。

 最後に受講者から寄せられたコメントをいくつかご紹介します。
「所要時間10時間の長い講座でしたが、青空の下深い緑に囲まれながらのバス移動はすばらしかったです。目的地の各遺跡では各々に説明される学芸員の案内で要領よくまとめられ分かりやすかった。スタッフのみなさん遠方までロスのないよう事前に行程を組まれ満足を得られたので本当にありがとうございました」
「最高のお天気に恵まれ充実した遺跡群探検の旅となり感謝しています。入江・高砂貝塚、北黄金貝塚共にガイドされた方々の話も分かりやすくよく理解でき学ぶことができました。時間的にも最後におみやげが買えた事も大変良かったと思います」
「6,000年から4,000年前のお話し・・・実感がわきませんが、その時代の人々の暮しを垣間見ることが出来ました。現代よりもおだやかで精神的にも満たされていたように思えます」
「世界遺産になった事が良くわかりました。どの遺跡も古代を知る事が出来ました」
「古代人の自然と調和し、命あるものばかりか生活の道具類にまで尊敬と再生を願う心の豊かさに驚き!!」
「縄文遺跡の現地研修に始めて参加した。太古の時代に縄文人は既に粘土で器を作り、それを焼いた土器で生活していたとは驚くべき知恵が発達していた」






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