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主催講座1「石狩遺産を知ろう」

第1回「石狩遺産認定までの市民を中心とした活動」

2022/05/02

 令和4年4月28日(木)主催講座1『石狩遺産を知ろう』の第1回「石狩遺産認定までの市民を中心とした活動」を石狩市花川北コミュニティセンターで行いました。今回の講師はいしかり砂丘の風資料館学芸員で地質学(古海洋学・古環境学)、漂着物学、海辺学がご専門の志賀健司さん、受講者は43名でした。
 令和4年度最初の講座開催にあたり、市民カレッジ山田運営委員長から支援に対するお礼、引き続いての受講のお願い、ボランティアスタッフになって運営に積極的に参加して欲しいことなどについて挨拶があった。
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 講座の最初に志賀さんから、「遠くから友達が石狩に遊びにきました。石狩ってどんなところと聞かれ、あなたは友達をどこへ連れていきますか?」という問いかけがあり、受講者から「石狩灯台」や「市民図書館」などの声が上がりました。石狩弁天社や厚田油田跡、石狩海岸草原などもありますねと話され、本題に入られました。以下にその概要を紹介致します。
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1.石狩遺産プロジェクトM...とは? 
・石狩遺産プロジェクトMとは、石狩市の魅力をあらためて掘りおこし、その価値を考え、石狩じゅうにある多彩な魅力をつまびらかにすることによって、もう一度、自分たちのまち・石狩とはどんなところであるのかを全市民で考える場を提供する市民グループのことである
・「M」は、「まち(Machi)のみりょく(Miryoku)をみつけ(Mitsuke)だせ!」の三つの頭文字を示しているが、実は「Museum(博物館)」の「M」でもある

2.プロジェクトM前夜
・2011年に石狩市教育委員会から文化財保護審議会へ諮問があり、それがきっかけとなってプロジェクトMが結成された
・諮問は「これからの石狩市郷土資料の保存・展示のあり方等について」どうあるべきかを考え、答えを出すことであった
・諮問が行われた背景としては、2005(平成17)年の石狩市・厚田村・浜益村の合併がある。合併によって70kmの海岸線に沿った「海辺のまち」が誕生し、多様な自然や文化が新たに生まれた。サケに代表される石狩平野の低地帯(旧石狩市)に、ニシン文化に特徴のある山地(厚田村・浜益村)が加わって多様な自然・文化が生まれたのである
・資料館(郷土資料室)としては、いしかり砂丘の風資料館(石狩市)、厚田資料室(厚田村)、はまます郷土資料館(旧白鳥番屋;浜益村)の三つがあった
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・資料館には以下のような問題点があった。
(1)施設が老朽化し、収蔵資料の保管維持に危機があった
(2)展示のみで、本来の意味での「博物館」ではなかった
(3)博物館としての基盤であるバックヤードが無かった
(4)石狩市以外は学芸員がいなかった
(5)展示は漁具や農具、生活用品などが中心であった
・上記問題を解決する方法として2013年に文化財保護審議会へ答申したことは、「市内各地に分布する自然遺産・文化遺産や資料館・図書館・公民館など社会教育関連施設をネットワーク化し、石狩市全域を『まるごと博物館』として活用すべき」ということであった
・答申を実現するためには以下のような方法があり、これは"エコミュージアム"という考え方につながっていく
(1)自然遺産・文化遺産の再発見、価値の解明、整備
(2)3地区の特色を紹介し、現地学習の拠点となる施設を整備(既存3館の活用)
(3)遺産の保管と調査研究、学習、人材育成の中枢となる施設の設置
(4)市民による活動、人材育成
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3.エコミュージアム
・エコとはエコロジー(生態学、自然環境保護運動)、エコシステム(生態系)、エコノミー(経済)のエコであり、「家」や「生活」のことを指している
・エコミュージアムを提唱したのはフランスの博物館学者リヴィエールで(1960年代、"エコミュゼ")、「ある地域の史跡、建築、自然などを、未来に残すべき『遺産』ととらえて、地域全体を"屋根のない博物館"とする」という考え方である
・エコミュージアムは日本語で表現すると"地域まるごと博物館"や"生活・環境博物館"となり、ガラスケースに囲われた"お宝"だけではなく地域の「ふだんのもの」、「ふだんの生活」、「身近な自然」などに光を当てたミュージアムのことを指している
・エコミュージアムの例としては山形県朝日町の"あさひまちエコミュージアム"、"三笠ジオパーク"、"天草ネットワーク博物館"などがある。天草ネットワーク博物館は、五和歴史民俗資料館、御所浦ジオパーク(恐竜化石展示など)、アンモナイト館、天草ビジターセンターおよび白亜紀の地層などから構成されており、天草地域まるごとの博物館となっている。
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4.石狩のエコミュージアムは?〜プロジェクトM誕生
・市広報で参加者を募集して2013年11月にワークショップ「プロジェクトM」を始動した。市民7人、資料館学芸員3人および大学教員2人が参加して月1回、合計5回のワークショップを行った
・ワークショップ「プロジェクトM」の目的は"まちの魅力を見つけ出せ!"ということで、石狩の自然遺産・文化遺産を「学び」、「発見する」および「伝える(大勢に知ってもらい、未来に残していく方法を、みんなで考える)」ことを目的としている
・自然遺産・文化遺産とは何か?石狩市の自然や文化、歴史を知り、「未来に残すための有形・無形のもの」「資料や標本など博物館に収蔵するもの」「建築・遺跡・植生・地形など野外にあるもの」「舞踏や食文化などの民俗・文化」など、多様なものを含んでいる
・ワークショップ「プロジェクトM」のミッション(任務)は「石狩の自然遺産・文化遺産マップをつくれ!」と「遺産をつなぐ博物館をつくれ!」である。これらはエコミュージアムにつながっていく
・以下のように5回のワークショップと2回の番外編を行った
(1)石狩市の自然遺産・文化遺産をリストアップせよ!
(2)遺産めぐりコースを考えよ!
(3)遺産めぐりコースマップをつくれ!
(4)石狩のエコミュージアムの可能性を探れ!
(5)エコミュージアムのポスターをつくれ!
(番外編1) エコミュージアム懇親会
(番外編2) 厳寒の厚田・浜益バスツアー
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5.プロジェクトM「シーズン2」〜「ワークショップ」から「市民グループの活動」へ 
・ワークショップから市民主体のグループとしての活動に移り、活動紹介パネル展示、ジオパーク視察、親子対象の「夏休み石狩ツアー」などを開催し、ヤン衆体験合宿、一般対象の「浜益・海の魅力発見ツアー」なども行った
・各地の自然遺産・文化遺産を一つのテーマのもとに構成したストーリー「石狩遺産」については、次回講座で安田さんが詳しく話される予定です

 受講者からいくつかの質問があり、講師の志賀さんから説明があった後、今回の講座は好評のうち終了した。

 最後に、受講者の感想や意見のいくつかを以下に紹介します。
・興味深い話し、有難うございます。札幌のベットタウンからの脱皮ですね
・待望の講座が再開されて良かったです/石狩遺産の現地研修が出来れば更に深く理解できるのではないでしょうか/遺産を学ぶ前に根幹となる石狩の歴史も必要ではないでしょうか/石狩遺産選定の基準が理解できません
・「言っちゃ悪いけど、石狩って何もないね」ドライブしていた時に札幌の友人に言われた言葉です。くやしいけれど、石狩に住みながら石狩の海しか思いつかない私は返す言葉がありませんでした。市民カレッジの講座を受けて石狩にもたくさんの遺産があるのですね。全部を理解するのは難しいけれど一つ二つを説明できるほどに理解し、石狩を自慢してやりたいです
・"石狩遺産"と言われても、ばく然としていてよくわかりませんでしたが、歴史ある石狩なので今日のお話をお聞きして自然であったり、文化であったり、各方面から考えると全てがエコミュージアムなのだと少しわかったような気がしました。次回もまた楽しみにしております
・プロジェクトMの"M"の意味がわかってうれしい。でも、魅力はちょっとさみしいのかな?と思っていました。灯台とはまなすくらいしか知らないので、もっともっと"良いところ"を知りたい




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