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まちの先生企画講座4「プロが教える人生の棚卸~『知って始める』終活連続講座~」

第3回「『知って取り組む』長生き時代のリスクと対処方法」

2021/02/02

 1月29日(金)まちの先生企画講座4「プロが教える人生の棚卸~『知って始める』終活連続講座~」の第3回「『知って取り組む』長生き時代のリスクと対処法」を石狩市花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、石材店を経営する傍ら行政書士でもある松尾拓也さん、受講者は23名でした。

 以下は、「人生100歳時代に知っておくべきリスクと対処法」についての本日のお話の概要です。
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◇「人生100年時代」とは
日本人の平均寿命(0歳の子が何年生きられるか)と平均余命(ある年齢の人があと何年生きられるか)は、近年著しく伸びている。
・平均寿命
昭和22(1947)年―男50.06 女53.96
平成30年(2018)―男81.25 女87.32
・平均余命(80歳)
平成30年―男9.06 女11.91
「長寿」社会の到来自体は喜ばしい事だが、長寿に伴って、お金や身体、頭のことなど考えておかなければいけない事も増えている。

1.お金のこと
1)お金の長生きリスク
収入>支出である場合は、問題ないが、収入+資産の取崩=支出の場合は、資産の額によっては長生きがリスクとなることもある。
※大事なのは、収支のシュミレーションを行い、収入+保有財産に見合った生活を送ること!
2)資産について
持っている「資本(資産から負債を差し引いたもの)」の構成割合は、年代によって大きく変わる。加齢と伴に人的資本比率が下がり金融資本比率が増す。
①人的資本
自分が稼ぐ力。加齢とともに落ちていくが、落ち方をできるだけゆるやかにしたい。
②金融資本
・現預金
リスクは少ないが目減りもある。
・株、債権、投資信託など
リスクはあるが、資産価値を増やすことが出来る。
・年金、保険
将来にわたって現金を受け取ることが出来る権利。
※金融商品を扱う上の注意
・理解できないものは買わない(投資は自己責任)
・「保険」はリスクに備えるために使う
・どこまでのリスクを負えるか、どれだけのリターンが必要かを考える
③不動産
現金化出来るが、生活の拠点でもある。
※知っておきたいこと
・住み慣れた家に住めなくなったら・・
空き家にしておかないで、「資産」として活用したい⇒売却、賃貸。令和2年度より「空家宝化プロジェクト事業」(事業者向け)がスタート。購入者向けの助成金もある。
・リバースモーゲージ
住宅という資産を担保にお金が借りられる仕組みで、生存時は利息のみの支払い、元金は死亡後自宅売却代金から一括返済。但し、推定相続人の同意が必要。

2.ライフプランの見直しの優先順位(松尾私見)
1)自分たちが困らないか
まずは、収支の推計を「可視化」することが大事。
2)自分たちが生活を楽しめるか
「断捨離(不要な物を減らし、生活に調和をもたらそうと云う考え方)」しつつ、自分たちの生活を楽しみましょう!
3)相続対策(よりよい渡し方を考える)
トータルの資産構成を把握の上、どのような資産構成にするのがベストなのかを検討する。
※相続税の基礎知識
・相続税の基礎控除
3000万+600万×法定相続人の人数
・生命保険や退職金の非課税限度額
500万×法定相続人数

3.知っておきたい「からだとあたま」のこと
・からだ
身体が思うように動かず、生活に支障をきたす⇒介護サービスの利用、居住環境の再検討
・あたま
判断能力が低下し、生活に支障をきたす(認知症)⇒後見、信託(法的サービス)
1)認知症について
・日本における認知症の将来推定
高齢者(65歳以上)において、認知症の占める推定割合は、2020年18%が2060年には34.3%
・年齢層別認知症割合(2012年)
80~84歳21.8%、85~89歳41.4%、90~94歳61%
2)財産管理における認知症リスク
認知症となり、判断力が低下し意思決定が出来ない。事実上の資産凍結。
3)生前対策
出来ることを出来るうちに!
生前対策①
遺言―判断力がはっきりしているうちだからこそ遺言が作成できる。
生前対策②
任意後見―いざという時の管理をあらかじめお願いしておく制度。
※後見制度について
成人で判断能力が不十分な人の代わりに「成年後見人」が本人の財産や権利を守る制度。
・法定後見
認知症など後見人が必要となってから家庭裁判所から選任される。
・任意後見
将来後見が必要となる時の為に本人があらかじめ依頼し、その契約に基づいて就任。
生前対策③
家族信託―財産の管理を家族に任せる制度。信頼できる家族がいないと難しい。
4)相続対策、家族信託のタイミング
人は、対策が出来る時には何もせず、問題を感じた時には何もできない!
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4.本日のまとめ
・「手段」はいろいろある
・「事後」にできることは少ない
・「事前」だからこそ、思いを叶えられる
・「部分最適」ではなく、「全体最適」を
・「生前対策」について、多くの人が知って欲しい
 
 以上が本日のお話のあらましですが、「人は、対策が出来る時には何もせず、問題を感じた時には何もできない」と云う言葉が強く印象に残りました。受講者のみなさんも、3回のお話を参考にして、これからの人生に悔いを残さないようくらして頂ければと思います。

 最後に受講者のコメントをいくつかご紹介します。
「財産の管理は大変です。なかなか事例が起きなければ手を付けない人が多いと思います。現状では、エンディングノートを作っています」
「人生100年時代 e×2000万なのか、5000万なのか。ライフスタイルをどうするかにかかっていると思う。健康で生活を楽しめるなら長寿もいいのかな。コロナでぽっくりは嫌ですね」
「3回連続で学べました。良かったです。いくいく参考にしてといったところです」
「家族信託について説明を受けて良かったです」
「無知な自分にもとってもわかりやすく色々な事を理解出来た気がする」



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