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主催講座13「『ニュースの裏側』を知ろう!」

2020/12/09

 12月3日(木)、主催講座13 「『ニュースの裏側』を知ろう!」を石狩市花川北コミュニティセンターで行いました。講師は北星学園大学非常勤講師、フリージャーナリストの高橋純二さん、受講者は43名でした。

 高橋さんは「まず、今までどんなことをやってきたのか自己紹介を兼ねてお話しします」と始められましたが、冒頭から講座のテーマに直結するお話になりましたので、以下その概要を紹介します。
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⒈ 講師のプロフィール 
〇現在北星学園大学で「メディア論」の講座を持っている
何を教えるか
「普段私たちに入ってくるたくさんの情報をどういう風に読み解くか」を教える。
・道新記者を38年、そのあとUHBの解説委員長、地域FMラジオのコメンテーターを務め新聞、テレビ、ラジオの3つのメディアを経験してきた
・今の若い人は新聞を取っていない。新聞の存在すら知らない人もいる
・スマホがあれば新しいニュースが分かる
・今流れている情報は「事実」かも知れないが「真実」なのでしょうか
〇今朝の道新の1面トップ記事は何ですか―「吉川元農水相の記事」
・東京地検特捜が河井議員の金の流れを捜査する過程で出てきたというが、裏があると思う。吉川議員も河井案里議員も自民党幹事長の二階派である
・河井案里議員に渡った1億5千万円は本当にすべて選挙に使われたのか
〇ロンドン(1997~2000)支局長時代
・1番大きな記事は「ダイアナ妃が交通事故死」(パリ1997・8・31)
事故時に同乗していたダイアナさんの恋人ドディさんは、ロンドンで1番大きなハロッズデパートのオーナの息子。
・イギリスの王室はその恋人を毛嫌いしていた。何故か。ドディさんはイスラム教徒。イギリスの王室は伝統的にイギリス国教会である
・ダイアナさんは妊娠していたといわれていた。それが事実であれば、生まれてくる子どもはイスラム教徒。となると将来国王となるウイリアム王子の異父兄弟がイスラム教徒になる。そんなことは英王室にとって絶対に許されない
・そこでダイアナ暗殺説が生まれる。これもニュースの裏側である
〇道新では「卓上四季」を担当。UHBに移って解説委員長、番組コメンテーターを務めた
・1988年米国東部の地方紙「フリープレス」で客員記者
・帰国後「フリープレスの180日―アメリカ新聞留学の記」(北海道新聞社)を著す
・現在、ジャーナリスト、大学非常勤講師
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⒉ 本題
◎何を学ぶのか
◇新聞やテレビのニュースには「表」と「裏」がある
・1995年Windows95というソフトが出てからネット社会になった
今は、何でもスマホでみて下さい、スマホで申請して下さいという。ひどいと思いませんか。お年寄り用に簡単スマホも出てきたが、スマホでなければ申請できない。スマホを持っていない人はどうするのか。
・菅総理はデジタル庁を作ってハンコをなくするという
これもニュースで「デジタル化」「デジタル社会」とでている。こういう記事は、これで無駄をなくすることが出来ます。便利になります。いいことです。というニュアンスである
・「本当なのかな」と考えてみる。ネットのできる人とそうでない人との差がひらく
・狙いは管理社会である。全部をコントロールしようとする意図がある
・マイナンバーカードの普及率は2割しかない。残り8割の人に申請書を送ろうとしている。それに80億円かかる。それだけのお金があればコロナ対策でしょう
・旭川市の吉田病院ではお年寄りが多く、クラスターになっている
今日の道新によると、市立病院や旭医大病院に助けを求めたけれど助けてくれなかった、と病院の理事長がネットで暴露して反響を呼んでいる
・札幌のドリームハウスなどの施設でも同じことが起きた。お年寄りは、本来であれば医療機関に移って治療を受ける権利がある。でも、病院から医療従事者が足りないので受け入れられないと断られる。結局施設に残らなければならない。適切な医療を受けられずに亡くなる人も出てくる
・このようなことが全国各地で起こっている
亡くなる人の9割が65歳以上である。大阪のある医者が「しょうがないんじゃないの」と、テレビの番組でぺロッと言ってしまった
・日本の社会がだんだんおかしくなってきているのではないか。そういう発言をしても許されるような空気が社会の中に広がってきている。怖いことだ
・どうしてそうなるか。メディアがそういう社会の空気を作る報道をするからだ
新聞やテレビのニュースには、「表」だけしか報道されていないところがある。問題は、あえて「裏」の部分を出さないという恣意性が働いていることである。
◇「表」だけ知っていても全体を知ったことにはならない
・我々が毎日見ているニュースや記事は事実をその通りに報道しているとされているが、実は一部しか知らされていないかもしれない。裏側の本当のことを知らないでいると、我々の生活に影響が出てくるかもしれない

◎ 事実とは何か
◇メディアは「事実」を報道しているのか
「これは少しおかしいのではないか」というクレームに対して、メディアが必ず言うのは「客観的事実に基づいて新聞報道は作られている(客観報道)」
◇「事実」を報道しているのなら、なぜ正反対の記事が出てくるのか
ある「事実」について、A紙の記事とB紙の記事が異なる場合がある。ある一部分だけを取り上げて記事にすることによって全く異なる内容になる。
◇ニュースと「真実」は同一物か
報道されている「事実」は、「真実」とは同じものではない。
◎W.リップマン「世論」
◇ウォルター・リップマン(1889~1974)
・米国のジャーナリスト、コラムニスト、政治評論家
・著作「世論」はジャーナリズム論の古典
・今でいうメディア・リテラシーに初めて言及
リップマンは、今お話したようなことを1世紀前に指摘していた。
◇「事実」とは取材者の先入見によって切り取られた「世界」の一部にすぎない
◇新聞報道とは複雑な社会から「事実」を断片的に切り取ったものである
◇新聞で伝えられるニュースとは「真実」ではなく、事件があったという一つの「合図」にすぎない
◎メディア・リテラシーとは
リテラシーとは読み解く能力。つまり新聞やテレビやいろんな媒体のニュースや報道を読み解く力。
メディア・リテラシーという言葉をリップマンは使っていないが、「私たちが真実に近づくためには情報を読み解く力を身につけなければならない」という概念に初めて言及した。
◇批判的に読み解く能力
単に流れてくる情報をそのままを受け入れるのではなく、どのように作られたのかを批判的に見ること。
◇コミュニケーション能力
一方的に受け入れるのではなく、そこから自分が感じたことをフイードバックする双方向性が必要。
◇技術を活用する能力
世界中のあらゆる情報を簡単に入手できるようになっている。それらを活用すること。
この3つを組合わさってメディア・リテラシーという。
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◎新聞をどう読み解くか
◇ニュースをうのみにしない
批判的に見る。本当なの、真実なの、というチェックが必要。
◇どんな意図で作られたのかを自分の頭で判断する
・今朝の読売新聞のスクープ
「桜を見る会の前夜祭 政治資金規正法違反容疑で第一秘書を立件」
・これはどういう意味があるか、なぜ安倍さんに近い読売新聞がスクープしたのか
・弁護士からの告発を受けて東京地検特捜部が動いた
・告発のポイントは公職選挙法違反である。公選法違反で立件されたら政治家として終わりである
・秘書が勝手に安倍さんに無断で虚偽記載をしていたとして立件されれば、結果として安倍さんを救うことになる。このような「裏」がある
◇ニュースを主体的・批判的に読み解く能力(メディア・リテラシー)を身につける
◎情報源の検証
これを一番やらなければならないのは、新聞記者でありテレビ局の報道記者であるが、こういうことを考えながら見ていくこと、新聞記事やテレビのニュースの見方が変わってくるかもしれない。
◇記事の根拠、記事が入手された状況はどうなのか
◇記事を書いた記者が自分の目で見たことを書いているのか
◇その記者が過去に他の問題でどのように記事にしているのか
新聞記事には書いた記者の署名が入っている。この人は過去にどんな記事を書いていたかを知ることで、記事に対する見方が変わる。
◎「米大統領選の裏側」を探る
新聞やテレビを見ていると、「バイデンさんが当選しているのに、トランプさんが認めないで敗北宣言をしない。早く政権移行手続きをすべきだ。」大体の人はそう思っている。特に日本の読者は。
・アメリカではそうではない。ある調査では、今回の選挙で不正があったと思う人は30%を超える。共和党支持者に限ってみると77%は不正があったと信じている。日本で調査したら、まったく逆になるのではないだろうか
・アメリカ大統領選挙は終わったのか
いろいろな疑惑がまだ解明されていないことをアメリカの人は知っている。日本にいると、アンチトランプといわれる主流メディアの情報しか入ってこない。
・彼ら主流メディアは、トランプは引きずり降ろさなければダメだ。あのひどい政権は終わらせたいという一心で報道している
【記事を作る側の先入見、考え方、世界観によって記事が作られる】
そのためにトランプのマイナスの事実のみを報道する。一方で、バイデンに都合の悪い事実は報道しない。
・ニューヨーク・ポスト紙(一流紙より少し落ちる)がバイデン氏のスキャンダルを特集しても、主流メディアは無視する
・しかし、そういう情報は、ネット社会であるから大手メディアが止めても入ってくる。だから米国民は何かおかしいと気づく
◇実は投票はまだ行われていない
11月3日に行われた投票は、選挙人を選ぶ投票(間接選挙)である。
12月8日までに、各州の選挙人を確定する。
12 月14 日、選挙人による投票が本当の意味での米大統領選挙の投票日。
◇トランプは大統領の座に居座り続けているだけなのか
投票に不正がある場合に提訴するのは法的に認められている権利。
実例(2000年のブッシュ対ゴアの大統領選でフロリダ州での事例)
トランプの弁護団が12月8日までに確たる証拠を出して裁判所が認めるところまで行きつくことができるか。多分、時間切れになるだろう。
◇「真実」はどこに~世界に恥をさらしているトランプ、不正を覆い隠そうとしているバイデン
・一方ではバイデンは不正が暴かれるのではないかとひやひやしている、という見方がある
おそらく1月20日にバイデン大統領の就任式は行われるであろう。
・トランプは、大統領の座を去っても不正追及は続けると言っている
もし、トランプ弁護団の言っていることが本当だとしたらバイデンは任期途中で辞任することも全く無いとは言い切れない。
・主流メディアの情報しか知らない人は、そんなことになっていることを解らない。そいうことは、普段流れている情報だけでは日本にいては解らない
◇アメリカの選挙は公正で、世界中のモデルになるような選挙なのか
・選挙で不正があるのではという疑惑については何十年も前からいわれている
ある調査では、アメリカの選挙は先進国の中で信頼性、公正さが最も低い部類に入る。
・過去に不正を追及する委員会が開かれたこともあるが明らかにならなかった。民主党も共和党も政権交代をしているので、お互いに触りたくない
・今までのしきたりを壊してきたのがトランプ。今までタブーとされてきたことをひっくり返してきた
・民主党政治は良かったのか。それならなぜ7400万票もトランプが獲得できたのか。中間層以下の人たち、労働者も含めて不満があって、それを白日の下にさらしたのがトランプだった
・アメリカは民主主義国家で、多民族国家で素晴らしい国だと思っていた。実は、人種差別は続いていたけれども覆い隠していた。トランプは言ってはいけないことを言ったために叩かれる
・なぜ、敗北宣言をして握手をするか
そうしなければ、対立が激化し暴動が起きて内戦になりかねないからである。米国は市民が銃を所持できる国なのだ。
◎「東京五輪の裏側」を探る
そもそも、IOCも1年後にコロナが終息して五輪を開催できるとは思っていないので、2022年にしようと言っていたのを、21年でなければダメなんですといった人がいる。それは安倍さんです。安倍さんは自分が総理大臣として五輪をやりたかった。
◇バッハ会長来日の理由は?
・今秋来日したのは巨額の資金を提供しているスポンサー向けの一種のセレモニー
いま半数近い企業がスポンサー契約の更新を躊躇している。だから菅総理も「大丈夫ですよ、やりますよ」と無理やり言わざるをえなかった。
・追加費用が3千億円かかる
日本がやるやるといったのだから追加費用全額を持ってください、という話になった。
・読売新聞のスクープ 「追加費用2千億円に圧縮  プラスコロナ対策1千億円」
結局3千億円出さなければならない。これらはほとんど報道されていない。
・何故か、新聞もテレビもスポンサーになっているから

*「もっとお話したいことがありましたが、時間ですのでおわります。」

 以上が今日のお話の概要です。
多様な情報があふれる社会の中で、真実を見極め「騙されない」ために、どうすべきかを学んだ講座でした。ありがとうございました。

 最後に、受講者からのコメントをいくつか要約して紹介します。
「私は今まで世の中の動きを見るのに、新聞、テレビの報道を100%とは言わずとも、大体は信じて見ていました。しかし、今日のお話を聞いて、もっと深く、よく考えて報道を見なければいけないと思いました。が、この力をどのようにして身につけたらよいのかわかりませんでした。ぼーとして生きていてはいけないとは思う」
「私は新聞やテレビ等の報道については日頃から事件の背景や社会情勢を考慮して理解ようにしている。特に政治家の発言については与野党を問わず信用していない。常に批判的な目でみて、その真意を推測するようにしている。講師の話は大変参考になりました」
「大変興味あるテーマでした。メディアに容易にコントロールされているニュースの裏側をみるメディア・リテラシーを身につける必要は大いにあると感じている。テーマにふさわしい講師と思いますが、やや聞き取りにくかったのが残念です」
「報道には表裏があるとは思っていましたがやはり真実だった。人は価値観や肌の色、境遇の違い等を認めようとしない心が、一人ひとりにあることを改めて感じた」
「ニュースの裏側を知り、高橋講師の北海道新聞社での海外支局長、東京支社長などの歴任、その他文化放送での取締役解説委員長、コメンテーター等、多彩な経験を通しての本当の事実を学ばせて頂き大いに参考に成り、とても素晴らしい講座でした」




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