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主催講座11「温泉をもっと知ろう!」

第2回「温泉学入門2~実験で温泉を知ろう~」

2017/10/30

10月27日(金)主催講座11「温泉をもっと知ろう!」の第2回「温泉学入門2~実験で温泉を知ろう~」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、北海道立総合研究機構 地質研究所の鈴木 隆広さん、受講者は49名でした。

本日は、最初に
1)温泉と療養泉
2)温泉の分類
3)療養泉の分類
4)泉質と効能
5)温泉分析表の見方
6)温泉の現地分析
などのお話を聴いたあと、実験実習を行います。実験を行うので、6人ずつ(1班だけは5人)7班に分かれて受講しました。
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1)温泉と療養泉
・温泉の条件(温泉法)
前回学んだように、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガスで、泉源における水温が摂氏25度以上か定められた成分を一つ以上含むもの。
・療養泉の条件(鉱泉分析法指針)
鉱泉のうち、特に治療目的に供しうるものを療養泉とし、別表により定義する(別表の成分は平成26年に一部改正)
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鉱泉とは
地中から湧出する温水および鉱水の泉水で、多量の固形物質またはガス状物質もしくは特殊な物質を含むか、あるいは泉温が源泉周囲の年平均気温よりも常に著しく高いものをいう。
まとめると
療養泉+療養泉以外=鉱泉(鉱泉分析法指針)
鉱泉+水蒸気+ガス=温泉(温泉法)
となる。

2)温泉の分類
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3)療養泉の分類
療養泉は、利用に資する目的で、含有する化学成分に基づいて、三つに分類される。
1.塩類泉
ガス性のものを除く溶存物質が1000mg/kg以上のもの。
陰イオンの主成分に従って以下のように分類する。
①塩化物泉:塩化物イオンを主成分とするもの
ナトリウムー塩化物泉(旧泉質名:食塩泉)
②炭酸水素塩泉:炭酸イオンを主成分とするもの
ナトリウム―炭酸水素塩泉(旧泉質名:重曹泉)
③硫酸塩泉:硫酸イオンを主成分とするもの
ナトリウム―硫酸塩泉(旧泉質名:芒硝泉)
カルシウムー硫酸塩泉(旧泉質名:石膏泉)
マグネシウムー硫酸塩泉(旧泉質名:正苦味泉)
鉄ー硫酸塩泉(旧泉質名:緑ばん泉)
アルミニウムー硫酸塩泉(旧泉質名:明ばん泉)
2.単純温泉
ガス性のものを除く溶存物質が1000mg/kgに満たず泉温が25℃以上あるもので、日本ではナトリウムー塩化物泉に次いで多い泉質。日本の名湯と呼ばれる温泉には、単純温泉が多いと言われている。
①単純温泉:PHが8.5未満
②アルカリ性単純温泉:PHが8.5以上
3.特殊成分を含む療養泉
ガス性のものを除く溶存物質が1000mg/kgに満たないが、特殊成分を基準以上に含有するもの、および塩類泉で特殊成分を含むもの(基準値は温泉1kgに含まれる量)
①二酸化炭素泉:遊離炭酸が1000mg以上
②含鉄泉:総鉄イオンFe2Fe3)が20mg以上
③酸性泉:水素イオンが1mg以上
④含ヨウ素泉:ヨウ素イオンが10mg以上
⑤硫黄泉:総硫黄(H2SHSS2O32)が2mg以上
⑥放射能泉:ラジウムが30×1010キュリー以上


4)泉質と効能
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5)温泉分析表の見方
次回に訪れる「定山渓温泉」の分析書を使って分析表の見方を教えてもらいました。
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①泉温とPH値、溶存物質
泉温は、77.5℃となっているので高温泉となり、PH値は6.6なので、中性泉となる。溶存物質は3.612なので、低張泉。
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②泉質
成分表を見ると、20%以上の成分は、ナトリウムイオン(77.28%)と塩素イオン(85.74%)なので、泉質はナトリウムー塩化物温泉となる。
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適応症、禁忌症
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※以上のことから定山渓温泉の泉質は、ナトリウムー塩化物温泉(中性低張性高温泉)である。
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6)温泉の現地分析
温泉に含まれる成分は、湧出直後から徐々に変化するため、一部、現地で測定や分析を行う。
温度、PH、電気伝導率、鉄イオンの定量、硫化水素の定量、炭酸の定量
※鈴木さんが実際にPH測定をやって見せて下さいました。
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7)実験実習
7組に分かれてグループごとに実験を行いました。
①3種類の粉(クエン酸、重曹、砂糖)をPH測定して判別する。
粉末を水に溶かし、BTB溶液を入れて色の変化でPHを判定し、粉の正体を判別する。BTB溶液はPH(5.8~7.6)により黄色から青色に変化する。
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②道内7種類の温泉の判別
試験管に入った道内7種類の温泉について、色、にごり、におい、BTB溶液を入れた時の色の変化を調べ、どの試験官がどの温泉かを判別する。
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最後に解答が示され、全問正解のグループもあれば間違ったグループもあって、悲喜こもごも。
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各グループとも大変熱心に実験に取り組んでいました。

こうして、本日の講座は終了。実験も行って受講者は大満足のようでした。
最後に受講者のコメントの一部をご紹介します。
「実験はとても勉強になり楽しかった。また機会があれば行いたい。温泉(の講座)も入浴だけでなく、こう云う実験も又楽しい」
「《温泉を見分けよう》は理科の実験を思い出す試みで面白かった。資料の中には判読できないものがあったのが残念」
「今まで何となく無関心で温泉へ行っていましたが、こんなに色々な種類、特徴があることを知り勉強になりました」
「楽しい実験でした。次回ももちろん楽しみですが、これから温泉地に行くたびに興味をもって分析表を見たり効能をみていきたいと思います」
「テーブルの配置が新鮮でした。会話が生まれました。実験は楽しくよかったです。3回目が楽しみになりました」




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