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講座5<主催講座>「『さっぽろアート散歩』~札幌芸術の森美術館野外彫刻とPMFコンサート鑑賞~」

2015/07/16

 平成27年7月12日(日)に講座5「『さっぽろアート散歩』~札幌芸術の森美術館野外彫刻とPMFコンサート鑑賞~」を行いました。38名の受講者が参加して札幌市南区にある札幌芸術の森美術館を訪れ、緑豊かな自然のなかに佇む彫刻の数々を鑑賞しました。さらに、午後にはPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)2015のオープニング・コンサートを鑑賞しました。30度を超す猛暑の中でしたが、自然、アート、それに格調高い音楽を堪能することができた1日でした。

 9時にバスで公民館を出発、10時15分札幌芸術の森美術館に到着。参加者を2グループに分け、2名のボランティア解説員、大槻一成さんと音島美加子さんの案内で彫刻を鑑賞した。二つのグループはそれぞれ別のコースを取って別の彫刻を見たが、大槻さんの案内で鑑賞した彫刻のいくつかを以下に紹介する。大槻さんは80歳とのことでしたが大変お元気で、詳細で楽しい解説をしていただきました。お二人のボランティアに大感謝です。
写真1バスの中.JPG
・「そりのあるかたち」澄川喜一作
寺の屋根や日本刀にある「そり」のような形は、植物が芽生えて成長して行くたくましい生命力を思わせる。ステンレスと御影石を組合わせた彫刻である。
写真2「そりのあるかたち」.JPG
・「ふたり」朝倉響子作
友達か、あるいは全く見知らぬ旅行者か、よく似た二人の女性がゆったりと腰を下ろしている。鑑賞する人が横に座っても全く違和感がなく、見る人との親密さをうかがえる作品である。作者の父は東京芸大の教授であり、外国人をモデルにした彫刻が多い。なお、残雪期にこの作品を見ると、二人の女性がちょうど風呂に入っているかのように見えるとのことでした。
写真3「ふたり」像と大槻解説員.JPG
・「雲の牧場」新宮 晋作
同じ形の五つの帆が風に吹かれて舞っている。直ぐ横の別々の帆でも全く違う動きをしており風の不思議を感じさせる。道立近代美術館の前庭にも新宮の似たような作品がある。
写真4『ウィグ」と「雲の牧場」.JPG
・「のどちんことはなのあな」堀内正和作
ユーモラスなタイトルそのままの、のぞいて見る体験的な彫刻である。鼻の穴を思わせるところからのぞいてウィンクすると、奥の目玉もウィンクしているかのように見える。
写真5「のどちんことはなのあな」.JPG
・「幼いキリン・堅い土」淀井敏夫作
動物園で生まれ檻の中で育ったキリンの赤ちゃんが、子ども達の「可愛い」と騒ぐ声にも緊張して首を長く、耳をぴんと立てている様子がうまく表現されている。
写真6「幼いキリン・堅い土」.JPG
・「鶏を抱く女」本郷 新作
明治初期に生まれた本郷新は子どもの頃に開拓時の女性をいつも見ていた。開拓を担った野性的でたくましい女性像を表現している。石狩浜には本郷新の「無辜の民」がある。
・「女・夏」佐藤忠良作
本郷新の明治の女性に対して佐藤忠良は昭和の時代の将来を担う女性を取り上げて彫刻としていた。のびやかな女性像の彫刻である。
・「少年の像」佐藤忠良作
12歳の孫をモデルとして制作した。後年その孫は「風呂から出ると直ぐアトリエに連れて行かれ、なかなか服を着させてもらえなかった」と述べている。
・「冬の像」佐藤忠良作
モデルは女優の佐藤オリエ。マントを着て直立した姿のなかに女性の内面的な美しさが漂っている。
写真7「冬の像」.JPG
・「足なげる女」佐藤忠良作
足をなげだしてリラックスしている健康的で開放的な女性を表現している。
写真8「足なげる女」.JPG
・「顔」佐藤忠良作
山本學の妹といわれる演劇志望の女性をモデルとしている。意志の強さを内面に秘め個性の強い顔立ちが特徴的である。
・「腰に手をあてて立つ男」「男と女」「トライアングル」「母と子」「木の枝をすべりぬける少女」グスタフ・ヴィーゲラン作
板垣元札幌市長がノルウェーのオスロでヴィーゲランの彫刻を見て感動し、借用を願い出て特別に札幌に移されたのが上記の作品である。人間の誕生から死ぬまでの姿を、生命の象徴としての木と組合わせて表現した作品が多い。「木の枝をすべりぬける少女」もそのひとつである。「トライアングル」でも、人間の命が永遠に受け継がれていく"生命の循環"を、男1人と女二人を逆三角形でつなぐことによって表現している。
写真9「木の枝をすべりぬける少女」.JPG写真10「トライアングル」.JPG
・「夏引」下川昭宣作
「夏引」は鎌倉時代の名牛の名前で、"やさしさ"と"たくましさ"を合わせ持つ牛を表現している。愛知県生まれの下川は制作のために始めて北海道にきたが、芸術の森の自然のやさしさに感動し、ここのアトリエに泊まり込んで制作を行った。
・「4つの風」砂澤ビッキ作
もともと4本の柱からできており、四季を表していた。アイヌの彫刻家である砂澤は風雪という名の鑿がさらに作品の木に加わっていくことを願い、年月を経て倒壊してもそのままにしておくことを要求した。現在すでに2本が倒壊しているが手つかずのまま放置されている。
・「亜古」佐藤忠良作
佐藤忠良は札幌西高を出て東京芸大で学んだが、その時に朝倉響子の父に教わった。その後も朝倉家と親しく交流しており、その縁で朝倉響子の姉である朝倉摂の娘をモデルにこの作品を作った。かかとを上げ、両手で果実を握りしめる姿は子どもの愛らしさをよく表している。

 彫刻の鑑賞の後に「佐藤忠良記念子どもアトリエ」を見学した。「佐藤忠良と子どもの世界」をテーマに、家族と子どもをモチーフにした作品の展示ギャラリーと創作活動を体験できるコーナーが設けられている。佐藤忠良が挿絵を手がけた絵本や彼の著作などを閲覧できる図書コーナーもある。「小さなかぶ」の絵本は有名である。
写真11「亜古」像と「佐藤忠良記念子どもアトリエ」.JPG写真12「佐藤忠良記念子どもアトリエ」内部.JPG
 午後には、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)2015のオープニング・コンサートを鑑賞した。PMFは20世紀を代表する指揮者・作曲家のレナード・バーンスタインが提唱し、1990年に札幌で始まった国際教育音楽祭である(今回が26回目)。オーディションで選ばれた世界中の若手音楽家が集い、1ヶ月にわたって寝食を共にしながら世界一流の指揮者や演奏家である教授陣から指導を受ける。
 PMF2015のオープニング・コンサートでは、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる「ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲第2番」第1楽章、第4楽章、ベルリン・フィルのメンバーによる「デュカス:『ラ・ペリ』のファンファーレ」、「P.フィリップス:汝ら、幸いなり」、「ロドリゲス(シュマイザー編):ラ・クンパルシータ」などを、また生徒も混じったPMFオーケストラによる「バーンスタイン:『キャンディード』序曲」を聴いた。時間の都合上、残り数曲を聴くことができなかったが、緑豊かな野外ステージで力強く非常に素晴らしい演奏を満喫することができた。
写真13_PMF2015オープニング・コンサートのプログラグ.JPG写真14_PMF2015オープニング・コンサート.JPG
 午後2時15分芸術の森をあとにし、午後4時頃公民館に帰着した。猛暑であったが熱中症にかかる人もなく無事終了することができたのは幸いであった。

 参加者から以下のような感想が寄せられました。
・今回の講座はとても良い企画で参加して本当に良かったと思います。PMFのコンサートとのドッキングで素晴らしい講座となりました。有難うございました。
・芸術の森のアートとPMFのコンサートは一度是非行きたいと思っていましたので本当にすばらしかったです。有難うございました。
・ガイド付きでしたので大変良かった。コンサートも大変良かった。暑いなかスタッフ方達に大変お世話になり、ありがとうございました。
・ボランティアさんの解説のおかげで、沢山思い入れのある作品に納得できた満足感で一杯です。また、暑い中でしたが久し振りに音楽に触れられ、クラシックを身近に感じたものでした。有難うございます。
・役員の皆様、ありがとうございます。オーケストラ、名声のある音を聞き感動しました。アートも説明で勉強させていただきました。楽しい人生の日をありがとう存じます。
・演奏を聴く時間が少なかったので、もう少し余裕があると良いと思います。
・同じアートでニセコの有島美術館、岩内の木田美術館等後志にもあるので行ってみたい。今日も説明付きで個人で行くより勉強になった。




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