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講座13 『食品の安全とその現状』

第2回「健康食品のリスクと安全性確保」

2014/03/28

 3月25日(火)講座13『食品の安全とその現状』の第2回「健康食品のリスクと安全性確保」を花川北コミュニティセンターで行いました。講師は、藤女子大学教授の池田隆幸さん、受講者は32名でした。本来この講座は、3月4日に行う予定でしたが開催出来ず、その代替えとして本日開催したものです。二度も会場に足を運んで頂いた受講者の皆さまには、まことに申し訳なく重々お詫び申し上げます。

 最初に池田さんは、前回の質問に答えることから始められました。

・最近は色々な病気が増えて、人間の免疫力が落ちているように思われるが?
「確かに、病気は増えているようですが、死に至る程かと云うとそうでもない。例えば、昭和30年頃は、食中毒で300人くらいが死亡しているが、現在では10人程度。人の周りがきれいになって免疫力も落ちてはいるのだろうが、英知をしぼって病気を減らすことが大事である。」
・カビ取りには、タンス用、押し入れ用など多種あるが、菌が違うのか?
「カビは乾燥状態など環境により種類も違う。また、薬について云えば、カビや酵母は人間と同じ真核生物なので、人間に害を及ぼさないで同じ仲間のカビだけ退治する薬は作りにくい(水虫の薬など)が、バクテリアは人間と違う原核生物なので、人間を害さないでバクテリアだけ退治する薬は作りやすい」
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 このあと、本論に入りましたが、以下はその概要です。

健康食品とつき合う「トクホや身体の一部を補うサプリの効用について」
脂肪の吸収を抑えるトクホの清涼飲料、ダイエット効果のあるトマトジュース、身体の一部を補うサプリなどについてお話がありました。

しかし、これらは、特殊な条件下の試験での効果であったり、大量に摂取しないと効果がなかったりと、相対的にはそれほどの効果は期待できない。むしろ、脂肪値を下げたいなら、食事で脂肪分の摂取を減らす、コラーゲンを摂取したいなら多く含む食物(鶏など)を取るなど食事の改善を図るほうが効果的である。

健康食品とつき合う「トクホやサプリとは」

・特定保健用食品
食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される食品のこと。製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受ける必要がある。特定保健用食品及び条件付き特定保健用食品には、許可マークが付されている。
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・栄養機能食品
栄養素(ビタミン、ミネラル)の補給のために利用される食品で、栄養素の機能を表示するもの。

・消費者委員会による健康食品についてのアンケート結果
アンケート結果では、健康食品を摂取している人の多くは、毎日きちんと食事を取り、健康診断もきちんと受けていて、ことさら健康食品を摂取する必要がない。

・食品の安全性・有効性に関する誤解
1.イメージで捉えている
天然・自然なら安全で化学合成品は危険→調べてみなければ分からない!
2.特定成分の摂取量が考慮されていない
食品中に良いと言われる成分が微量に含まれていても有効なのか、たくさん食べても安全か→微量なら作用は期待できない!多量に含まれていれば危険性も考えられる!

・体験談の問題
効果があったのは何人中何人だったか、本当に摂取した物質の影響か→これらはよく分からないので、化学的方法で検討する必要がある。

・健康食品の虚偽誇大な広告例
1.「速効性」「万能」「最高のダイエット食品」
2.「ガンが治った」などの治療、治癒に関する言及
3.「天然食品だから安全」「全く副作用が無い」
4.「新しい化学的進歩」「奇跡的な治療法」「他にない」「秘密の成分」「伝統医療」
5.「驚くべき体験談」「医師など専門家によるお墨付き」
6.「厚生労働省許可」「厚生労働省承認済み」
7.「〇○に効くと言われています」
8.「ダイエットに効く○○茶(特許番号××番)」
9.「〇○を食べると、三日くらいに湿疹が見られる場合がありますが、これは体内の古い毒素などが分解され、一時的に現れるものです。これは、体質改善効果の現れです。そのままお召し上がり下さい」
など。
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・いわゆる健康食品の安全性
1.効果について
ヒトでの有効性のデータは無い事が多く、動物でのデータはあったりなかったり。ヒトで効いたという話がマスコミやネットで流れ、フードファディズム(食べものや栄養が健康と病気に与える影響を過大に信じること)が生まれる。
2.安全性について
ヒトや動物での安全性試験はほとんどなく、時には発疹、下痢、アレルギー、肝機能障害などが起こることもある。

・特保の使い方
効果的な使い方→同様の食品と置き換えて使う(有効性のデータは、同様の食品との比較によるものである)

・絶対に利用してはいけない製品―重大な健康被害につながる!
違法製品(無承認無許可医薬品)―違法に医薬品成分を添加した製品や根拠も無いのに病気の治療や治癒うを標榜した製品。

・健康食品を使うときに、気をつけたいこと
1.薬のような使い方をしない(治癒効果を期待しない)
2.いくつもの製品を同時にとらない
3.薬と併用しない(薬の効果を減じたり、過剰にしたりする可能性がある)
4.アレルギーに注意する(健康食品ではほとんど研究されていない)

・健康食品を使うときに、行うと良いことは
1.利用状況をメモしておくと良い
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2.消費者自身で、出費、効果などを比較判断する

・健康食品を使って、体調に異常を感じたら
1.直ぐに使用をやめる
2.医療機関で診てもらう(使用状況のメモが役立つ)
3.最寄りの保健所に連絡する
4.インターネットで検索する

・インターネット検索は
独立行政法人国立健康栄養研究所の「健康食品」の安全性・有効性情報と云うサイトがある。
アドレス:https://hfnet.nih.go.jp

本日の講座では、このように健康食品の効能とリスクについての詳しいお話がありました。
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 健康食品,特保だけで健康になれるわけではなく、生活習慣の改善が伴うことが重要であること。効果的な使い方は、同様の食品と置き換えて使うこと。治癒効果を期待する薬のような使い方をしないこと、体調に異常を感じたらすぐにやめること、が大事なようです。

また最後に、遺伝子組み換えについての質問があり、池田さんは、組み換えする際には、性質のよく分かった遺伝子が入れられるので、問題はないと思います、と話されました。

受講者からは
「ひざ痛があり、コラーゲンの広告をみる度、使用したいと思っておりましたが、気休めとの事なので、使わないことにしました。毎日の歩行で直したいと思いました」
「私も元気だけどサプリメントも飲んでいる。忘れて飲まなくても変わりはない。すすめられたので飲んでいるが気休めのため?!無駄なことをしていることがよくわかった」
「毎日の規則正しいバランスのとれた食事が大切と、改めて実感!!サプリに頼らない事」
「参考になるお話、ありがとうございました」
等などのコメントが寄せられました。







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