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主催講座12「日本酒を知ろう!~石狩から日本酒を考える~」

第3回「酒造見学~小林酒造(栗山)」

2017/11/29

11月22日(水)、主催講座12「日本酒を知ろう!~石狩から日本酒を考える~」の第3回「酒造見学~小林酒造(栗山)」を行いました。講師は小林酒造株式会社専務取締役の小林精志さん、受講者は42名でした。

8時30分にバスに乗り石狩市公民館を出発、途中道内の酒造についてスタッフが説明をしながら栗山を目指しました。
予定時刻に小林酒造さんに到着。早速小林さんからお話を聴きました。
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◇小林酒造株式会社について
明治11(1878)年創業。「北海道でしか醸せない、味わえない酒とは?」を当初から追及し続けている。商標の「北の錦」は、初代・小林米三郎が、北海道のこの地で錦を飾ってやろう、と云う意気込みを現したもの。栗山町は、周囲を夕張をはじめとする産炭地に囲まれており、小林酒造のお酒は、昭和20~30年には多くの炭鉱員に愛され出荷数を伸ばした。

「みなさん、こんにちは。ここ栗山町一帯はきらら397の一大産地です。そこで小林酒造は、地域の米を消費していくことをモットーとして決してブレンドしないやり方でやってきました。ですからお酒も作柄に左右されますが、あくまで地元産のお米にこだわり続けています。また、技術を継承できるように製法も手作りで行っています。そして、冬場は、米作りをしている農家さんがお酒づくりをやっています。私たちは、米作りに注がれた愛情を形にしたいと考えています」
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「本日の見学ですが、本来団体の受け入れは行っていないのですが、今日は特別にやらせて頂きます。蔵の見学の際は、出来るだけ散らばらないようにお願いします。と云うのも、蔵の中の仕事の9割は掃除です。できるだけ余分なな菌を散らばしたくないのです」
「それでは、先ず麹のお話から始めましょう。机の上のカップに入っているものを手の平にとって良く見て下さい。粒が小さく白いですが、これは何でしょう。日本酒麹菌と云うカビです。カビは数万種ありますが、この麹菌はうまい酒を作れる麹菌を800年前から選び続けてきたものです。それでは、手の平の麹を口に入れて咀嚼し続けてみて下さい。麹を噛んでどんな味がしますか?ほのかに旨みを感じると思いますが、それがお酒の旨みです。また、これは糠を55%出したお米の麹です。原料のお米の廻りのタンパク質を削れば削るほど飲みやすいスッキリしたお酒になります」
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その後、髪の毛を落とさないよう白いキャップを被って、蔵の見学をさせて頂きました。
「かって北海道には多くの酒造がありましたが、なくなってしまいました。それは、寒すぎて麹は発酵できず、殺菌もできなかったからです。そこで小林酒造は、新潟からレンガ職人を連れてきて蔵をすべてレンガ造りにし瓦を使って防寒しました。また、暖房に石炭を使ったので、夕張との関係が深くなりました」
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「蔵の入り口に下がっているのは、杉玉です。お酒の神様で、その下を通る蔵人を清める役割をしています。新酒が出来た事を知らせるために吊るします」
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二番蔵から順に各蔵を丁寧に案内して頂き、もろみも見せて頂きました。
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・酒米の江別産彗星、愛別産吟風を見せてもらいましたが、外側を削り取ったお米は透き通ってまるで宝石のようで、受講者から嘆声があがりました。ここでも、小林酒造さんが地域とのつながりを大事にされていることが良く分かりました。
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・仕込み蔵には、100年前からの麹菌がいっぱい住みついているそうで、「皆さんのお腹の中にも入ったかもしれませんよ」と小林さん。麹菌を殺さないように掃除も拭き掃除だけで行うとのこと。
・秘蔵純米酒(古酒)誕生秘話⇒炭鉱マンが坑内に持ち込んで4年経ったお酒が大変美味しかったので、それを再現した。
・タンクをかき混ぜる時櫂棒がつかえるので、天井板がはずれるようになっている。
等などのお話を聞きました。

蔵を見学した後、再び事務所の2階に移動し、きらら397の大吟醸酒を試飲させて頂きました。きらら397は、いつまで作られるか分からないほど危機状態にあるので140周年の機会に大吟醸酒を作った(きららは小粒なので、45%まで削るのは大変難しい)とのこと。さらに、バスの中で飲むようにと、2本を寄贈して頂きました。
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最後は、北の錦記念館でそれぞれ気に入ったお酒を購入しました。
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また、そば処「錦水庵」でそばを賞味した方もいました。
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こうして、ほぼ予定時間に小林酒造さんを立ち、途中、北欧の風 道の駅とうべつに寄って公民館へ帰館しました。
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本日は、小林さんから懇切丁寧な説明を受けて、お酒造りの苦労や難しさが良く分かったのみならず、地元の農家さんとともに生きていくのだ、と云う小林酒造さんの心意気に大いに共感しながら石狩へ戻ってきました。

受講者からもたくさんのコメントが寄せられたので、その一部をご紹介します。
「空知の水田から収穫した減農薬の米を原料としたこだわりの酒である"北の錦"の清酒を試飲することが出来ました。製品になる迄の酒蔵の設備は先祖から大切に見守られた140年の歴史が感じとられ、これからもこれらを駆使して酒造りを継続されることを祈っています。説明してくれた専務さんには短時間でありながら普段は見学できない工場内も案内して頂きありがとうございました」
「小林酒造には初めて参りましたが、専務さんの酒造りにかける熱意に圧倒され、聞き入りました。酒造りのスタンスが良い、若い人によし、生産者によし、地域によし、地球によし、そして酒造りに良く、素晴らしいです。車で参加のため試飲できなかったが、1本購入しました。家で楽しみです。私の出身はニセコ酒造の倶知安ですが、小林酒造の酒も飲みます」
「大変良かった。酒造りの工程が良く判り種類も原料米、作り方でいろんな物があり、勉強になりました。小林専務さんの酒造りにかける熱意が伝わり、酒を買うことで応援したいと思います」
「酔った勢いではなく、大変良い講座でした。やや脱線するお話、大変楽しく感銘しました。これからもガンバッテ欲しいです。最近、日本酒が海外でも評判になっているようで、先は明るいと思います。日本酒飲むぞ!」
「三代目の後継さん(専務)に親しみが湧き、これからは小林酒造さんの酒に決めました。皆様の苦労が伝わり感激です。ガンバレー」
「本日の酒蔵見学に参加でき、大変良かった。専務の説明もよく、酒造りがいかに微妙で繊細な工程を経て出来上がっていること、地域とのつながりの大切さ等、熱のあるお話を聞き、酒ファンになりました。自宅で土産の酒を味わいます」
「降雪期の寒い日だったが、外部研修は楽しい講座でした。清酒党で385日晩酌(家内の話)をしており、前年国稀酒造を訪ねた研修もあったが、今日の小林専務の詳細な説明で酒造りの心意気を強く感じ、有意義な現地研修でした。今後も酒造りの伝統を引き継ぎ、熱意をもって精進されますことを祈念しております。今日は本当にありがとうございました」




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