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主催講座12 「今、中東で何が起きているか」

第3回 「中東でアメリカの正義は通じるか」

2015/11/05

 1029()主催講座12「今、中東で何が起きているか」の第3回「中東でアメリカの正義は通じるか」を花川北コミュニティセンターで行いました。

講師は、北海道新聞社・編集本部次長の坂東和之さん、受講者は36名でした。

 

 坂東さんは最初に、イスラムの出来ごとに対するアメリカや日本、国連の対応についてなど受講者からの質問に丁寧に答えられてから本日のお話を始められました。

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 以下はその概要です。

◇ムバラク独裁政権下のエジプト

・物価が高い

・失業率が高い

・政権が腐敗している

ような状態だった

◇米国(日本)の二重基準

・米国の正義は、民主主義、自由主義、資本主義を中東に、であるが、その一方で、チェニジア、エジプトなどの独裁政権を支援

◇米国は、どうして独裁政権を支えたのか

・イスラム勢力の台頭を恐れた(テロとの戦いを優先)

・反欧米のイスラム勢力に比べ、独裁政権は世俗主義で親欧米だった

◇その結果として

・独裁政権は、政敵のイスラム組織、反体制派を弾圧

・欧米や日本は、その弾圧を黙認した

◇アラブの春

2010年チェニジアで、一人の青年の焼身自殺をきっかけに大規模デモが起こり、翌20111月にベン・アリー独裁政権が崩壊した

・これに続き、エジプトでも大規模なデモが起こった

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・デモが起こった背景には、秘密警察に殺害された青年(ハリド・サイード)に共鳴する「われわれはみんなハリド・サイードだ」と云うグループと「46日運動(2008年にフェイスブックでストライキを呼び掛けた若者グループの運動)」のふたつのグループがデモを呼び掛けた

・軍が、民衆側につき、デモが始まって18日後にムバラク政権は崩壊した

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・反体制派のムスリム同胞団の支持が拡大、人民議会選で圧勝した

・しかし、失業率の高さ、所得格差の拡大、物価高により国民の不満は再びつのった

・軍事クーデターが起きて、ムスリム同胞団の政権は崩壊した

・クーデターで樹立された現政権下では、ムスリム同胞団が弾圧されて、ムバラク政権時と同じ状況が起きているが、日本は現政権を支持、米国も支持している。ただし、米国は、ムスリム同胞団への弾圧には反対している。

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◇安全保障とは

 国家の安全保障より、必要なのは人間の安全保障

 

◇中東の核問題

・NPT(核拡散防止条約)を批准している核保有国

 米国、ロシア、イギリス、フランス、中国

・NPTを批准していない核保有国

 インド、パキスタン、北朝鮮

・核保有の疑いが強い国

 イスラエルは核を保有していると信じられているが、イスラエル政府は、核保有を肯定も否定もしない戦略をとっている。米国は、それを黙認

・イランの核開発問題

 2002年、大規模原子力施設建設の疑惑が浮上

 2003年、国際原子力機関の視察で、大規模原子力施設建設が発覚

2006年、国連安保理による対イラン制裁決議

2006年、EU3国、米国、ロシア、中国の6カ国合意としてイランへの包括的提案を提示

・核の問題でも、イランに厳しく、イスラエルに甘い、米国の二重基準が見られる

 

 以上が本日のお話の要点ですが、坂東さんは最後に「今は、危険な所へは行

かない方が良いとの声もあるが、マスコミの使命は現場へ行って現実を伝える

ことが一番大事なのです」と話され「できればこれからも中東についての報道

に携わって新しい情報をまたみなさんにお話できればと思います」と結ばれま

した。

 

 3回のお話を聞いて、今中東がどんな状況なのか、何が原因でそのような状

況になっているのか、それに対して私たちはどうすべきなのか、を深く考えさ

せられました。

 

 受講者からもたくさんのコメントが寄せられましたので、そのいくつかを紹

介します。

「何事にも無関心でいる恐ろしさを実感致しました。あまりにも無知だったので、この講座を通し、少しずつ関心を持って勉強して行く良い機会を与えられ感謝します」

「おかげ様で理解出来ました。復習もしたいと思います」

「扱う問題が大き過ぎるので、どのくらい掘り下げたお話が聞けるのかと思っていたが、ほぼ満足できるお話だった。今後これを聞いた私たちはどうすれば良いのかをこれから考えていきたい」

「経験者のお話が聞けたのが、とても貴重でした。ありがとうございました」

「中東問題は難しいと思っていましたが、大まかには知ることが出来ました」

 




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